焦るべからず

明日からの6月。3月に広報解禁となって3カ月が経ち、選考解禁となります。これは政府主導で設定された新卒採用ルールなのですが、実際にこのスケジュールを守っている企業は少数なのが実態です。

現時点で数社から内々定を手にしている学生だって存在するのです。一方で、何社も落ちて気落ちをしている学生が存在することもよく理解しています。これまでに経験をした落ち込みとは異なるものかも知れません。そんなあなたにお伝えしたいことがあります。「焦らず、しっかり前に進もうね。」

何社も落ちて内々定を得ることができない。周りには内々定を複数社から得ている人もいる。ショゲル思いと焦る気持ちが高波になって何度も打ち寄せてくる。そんな感覚、ないですか。

その辛さや苦しさは、学び舎を卒業して実社会へ出て、職業人になる前の成長痛です。きっと、あなたはこの就活を通して成長されているはずです。

就活という体験は、あなたがこれまでの人生のなかで経験してきたどれもと異なるものだろう。どちらかというと、これまでの経験はトライアンドエラーを何度か繰り返すことで、上手にやってきたのかも知れない。ところが就活は、大学卒業前にいきなり本番を迎えることになる。経験値がなさすぎるのだ。だから不安になって当然です。

就活というあなたの人生におけるあなたの体験をどう捉え、行動するか、が一番大事なことです。縁や運が重なって輝く企業から内々定を得た人を羨ましく思えるでしょうが、彼、彼女だって、入社2年も経てば自社の愚痴を言うようになるのです。

今は、周りからの刺激で自分が落ち込んだり、ネガティブになったりすることはないのです。あなたが自分自身とどれだけ真摯に向き合ったかが、10年、20年先に現れてくるものです。

思うようにいかないことって、誰にでもあること。被害者意識が強くなったり、やることなすことネガティブに捉えがちになったりすることだって、人生のなかでは何度もあるものです。少し時間軸を長くして、視点や視座をずらしてみることで、目の前の思うようにいかないことが少し違って見えるようになるものです。たとえば、成長の糧として感じられるようになるとか。すると、ストレスに感じていた物事も次第に軽減されるものです。

就社をする場所探しではなく、一度しかないあなた自身の人生で、あなたが何をしたいのかをじっくり考え、そこに向かってしっかり歩みを進めましょう。

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