Z世代のOJT留意点

1990年中盤以降に生まれた世代をZ世代と呼んでいますね。生まれた時点でインターネットの利用が日常的になっていて、PCやスマートホンを小さな頃から手にしていた。デジタルネイティブの先駆け世代です。人材育成の現場で見たZ世代の特徴は、次のようにまとめられるのではないだろうか。

  • デジタルネイティブ
  • 自分が関わるコミュニティでは、活発に発言・行動ができる
  • 基本前向き、でも心配性
  • 失敗を恐れる
  • 周りの人に共感を求める
  • 貢献心が高い
  • 褒めて伸ばしてほしい
  • 社会問題に関心が高い

近年の新入社員を見ると、サークル活動やゼミ活動、儒教などの学生生活も、就活もオンラインで行った経験を持ち、友人との旅行やゼミが祝などのリアルな体験や成功/失敗経験が極端に少ないように見えます。もちろんコロナ禍で感染症対策をしっかり行っていたことが影響していることは否定できません。

社会問題に敏感で、貢献心が高く、早く活躍したい気持ちが強い一方で、社会人になることや入社することへの不安・心配な気持ちが強いことも特徴です。

人事担当者としてZ世代を迎えるにあたっては、企業人として自社で活躍するために必要な知識とその技術を内定時から伝えていくことが、学ぶ機会の提供だけではなく、同期の関係性構築や若手社員の先輩と、対面でコミュニケーションが取れる機会を作ることが大切になります。

昨今の新入社員に身につけて欲しい能力として挙げられるのが、次の5つとなる。

  • ビジネスマナー
  • 論理的思考力
  • 傾聴力
  • タイムマネジメント
  • 語学力

以前と比べると、新入社員に求めるレベルが高くなっている傾向を現場で体感しています。

失敗を恐れるZ世代は、「とりあえずやってみよう」が苦手な傾向です。特にOJTでは、失敗できる場・失敗の経験を積む場といったケースを量的に多く準備することも大切でしょう。

何が失敗なのか、どうしたら失敗を招いてしまうのか、こういった知識と体験が、彼エアの失敗への不安を払拭して、現場できちんと行動できるように育っていくのです。

若い社員を育てるミソは、「自分で考え行動できる」人材に育てること。つまり自律性と主体性をしっかり体得させてあげることではないかと思います。

小さな成功体験を積むことで自信を持つことができ、行動できるようになると思われがちですが、その前に、前述した失敗を払拭してあげることに注視する教育訓練の初期段階には重要なポイントだと考えます。

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