26年卒学生を対象に夏インターンシップ参加後の調査(dodaキャンパス、n=349)をみると、5日間以上のプログラムに参加した学生は、35.2%でした。なお、4日間以下の参加は86.5%となっていました。
学生長から聞こえてくる声として「選考につながるプログラムに参加したい」という声が多く聞かれましたが、5日間以上のプログラムへの参加率を見る限りでは、「思いと行動」が乖離しているようにも見えます。しかし企業の中には、2~4日のプログラム参加者にも早期選考のアプローチをしているケースもありますので、一概に学生の言動をフォーカスすることはできません。
同調査では、参加してよかったと思う理由を聞いています。最も多かった回答は「志望企業が明確になった」41.5%でした。次いで「志望企業のことが理解できた」31.2%でした。インターンシップ参加前に企業研究をしっかり取り組み、ある程度絞り込んで参加していたことが伺えます。

志望業界の絞り込み時期については、「大学3年・修士1年生の冬まで」が35.5%で最多となっていました。次いで「すでに絞っている」が34.7%となっていて、1月に実施した調査から4.7pt増加していたことがわかりました。26年卒予定の就活生はそろそろ第一志望群の絞り込みを終え、いよいよ具体的な活動へ、戦略と対策に着手される段階に入ることが伺えます。

さらに、本選考を受けた企業数について、「0社(応募していない)」は58.2%で、その他の「0社(応募したが実施待ち)」と「1社以上」の回答合計が41.8%となり、26年卒の9月末時点で約4割の学生が選考に応募していることがわかりました。

これから本選考に応募しようと思っている企業数は、「0社から5社」の回答合計が68.8%となっていました。

今回の調査結果だけを見ると大枠では25年卒学生と類似した傾向で就活を進めているように思われました。ただ、地方企業においては3年生の秋冬季に選考をしている企業はあまり多くないのが実態ですので、少し時間が緩やかに進んでいると思います。
いずれにしても、3年後期がスタートスタこの時期が最も重要と訴える就活アドバイザーもおられるくらい大事な時期となりました。
先日もお伝えしましたが、自分が望む結果を手にするためには、しっかり戦略を立てて、「意図→意識→認識→選択→行動→結果」各プロセスを自覚しながら進めていくといいでしょう。