内定式を前に

「マイナビ25年卒大学生活動実態調査(8月)」(n=2,141名(文系男子420名、文系女子778名、理系男子523名、理系女子420名))が発表されました。

8月末時点での内々定率は89.8%(前年比5.9pt増)でした。

学生一人当たりの内々定社数を見ると「1社のみ」は昨年とほぼ同値でしたが、「2社」が昨年よりも2.5pt減少し、「3社以上が」昨年より2.7pt増の44.0%を占めていました。

10月に入ると多くの企業が内定式を実施しますね。今年は対面形式で実施予定の企業が87.7%となっていました。ザックリ9割近い企業が対面形式で行われるようで、コロナ禍前の状況に戻った感があります。

内定式に向けた不安を尋ねたところ、最も多かった回答は「他の内定者と仲良くなれるか」62.5%、次いで「内定先の社員や役員と上手く話せるか」47.5%と続いていました。

内定式に向けた不安についての人間関係の構築、コミュニケーションに不安を抱いている学生が多いことが伺えます。なかには面接やGDでコミュ力に自信がある旨を伝えた学生もおられるかも知れませんが、学生視点で考えると、これから未知の領域に踏み込む直前の緊張感、未知ゆえの不安もあるでしょう。

初めての経験をすることへの不安や恐れは、一種の動物的思考として誰でもが持っているものです。そこにフォーカスするのではなく、その不安や恐れに危険がないことを賢く認知理解することが大切です。その時にはプラス思考でマインドを変化ができるようになればさらにいいでしょう。そういう場面で少しは役に立つおまじないを一つご紹介すると、研修でもお伝えしているのですが、「不安や恐れをバックパックに詰め込んで、一歩前に」です。

不安や恐れは、あって当然です。それを否定する必要はありません。ですが視界に入ると厄介ですから、リックの底に詰めるのです。時と場合によっては、リックが少し重く感じることもあるかもしれません。でも、重さをしっかり受け止める力をつけましょう。あなたの人生における経験値の重さです。一歩、また一歩と進むなかで、リックが軽くなる体験をするでしょう。あなたが積んだ先にある成長の証として軽くなったと考えましょう。

最初からコトがうまく運ぶのは嬉しいことですが、長い人生ではそうならないことが幾度もあるのです。そのとき、背負ったモノ(たとえば責任とか)を言い訳にしてはいけません。だから力を養うことが求められます。

これから社会人になる25年卒の皆さん。内定式を前に不安を感じているのなら、マインドチェンジに挑戦する機会です。「不安や恐れをバックパックに詰め込んで、一歩前に!」ご自分の可能性を信じて、進んでいく力を養いましょう。

関連記事一覧

TOP
TOP