この春社会人となられた皆さんは入社から半月が過ぎ、少しは組織文化や社風にもなじんでこられたのではないでしょうか。また、業務遂行やら職場の習慣やルールなど、覚えることも増えてきてアタフタしていませんか?
大丈夫、多くの先輩が同様に経験済みのことです。焦らずに一つひとつをしっかり体得して参りましょう。
今回は、新入社員となられた皆さんへの応援を兼ねて、職業人の学び方について触れてみます。職業人の学びと言いましたが、実は学生にも共通する社会の学び方といった方がいいのかも知れない内容です。
学ぶこと以上に投資効果の高いものは、他には無いのではと常々考えています。どんな学習であっても、平均レベルの学習を超える質・量の学びを積み重ねることで、小さな領域であっとも「極み」の世界に身を置くことができるのではと思います。
そのためには、途中半端な学びや実践では到達できるものではないのです。徹底してやり抜く力を最大化した先に見える景色なのです。
このような学びを始めるときに重要なことは、正しい基礎を身につけることです。我流でトレーニングを続けても、上達はしません。むしろ積み重ねることで悪い型/クセが身についてしまうというリスクを負うことに繋がります。一度身につけた型やクセはなかなか直すことが難しいのが常です。スポーツでも同様なことが言えるのではないでしょうか。
最初に基礎をしっかり学び、それを反復学習して自分の身に躾けるが如く、トレーニングを重ねるのです。しだいに、身につけた知識とスキルをわずかながらでも創意工夫して、応用的活用ができるようになり、成長が実感できるし、他者からもその成長を確認できるようになるのです。
学ぶテーマは人それぞれですが、職業人が自らを育てることを意図した学習では、環境を整えることよりも、道具に拘ることよりも、正しい順序で学ぶことが大事だと思います。そうすることで、質の高いアウトプットをつくり出す力を自身に宿すことができるのです。