志望先を決める前に

写真のOODC(ウーダ)とは、①observe観察、②Orient判断、③Decide決定、④Act実行をループする考えで、元々は勝敗に関わる意思決定と実行のための思考法のひとつです。国際的な競争力が問われるビジネス、日々の業務や私生活、スポーツなどあらゆる場面における改善に役立つ考え方です。

  • Observe(観察):観察することによって現状を認識する
  • Orient(状況判断):観察結果から、状況判断する
  • Decide(意思決定):具体的な方策や手段に関する意思決定を行う
  • Act(実行):意思決定したことを実行する

マネジメントサイクル(PDCAサイクル)と並び、多くのビジネス現場で活用されているフレームですので、この機会に覚えておくといいでしょう。

朱に交われば赤くなる、の言葉通り、どんな人々とどのような関係性を築くのかで、人生は変わってくるものです。これは仕事でも同様だと思うのです。一度限りの人生を豊かで充実した日々を過ごしたいと考えるのなら、あなたと仕事やその環境のマッチング度はとっても重要な要素となります。つまり、自分の特性や強みから仕事を選び、リサーチ(業界・企業研究)後に志望企業を決めるときの意思決定には、充分な思慮が必要だということです。志望企業の選択はあなたのファーストキャリアにおける充実したキャリアライフを決めると言っても過言ではないのです、どう思いますか?

参考のひとつとして、「どんな環境に身を置いているか」で生きる姿勢が自然と変わってくるものであることを知っておくといいでしょう。

私の経験でもありますが、「この職場にいたら、自修自得で自らを磨かないと自然に陳腐化してしまう・・・」といった感覚を感じる職場なら、成長するスピードもその実感もしっかり体感できるものです。この考えもあって、組織文化をちゃんと知ってから意思決定の段階に進むように助言しています。恐らくこれをしっかり行っておくと、仕事と環境のフィットが高いので、入社早々から充実した職業人人生を過ごせると思うのです。

仕事でも人生でも、人との関わりが基本ですから、どんな人たちと協働して成果をつくるために日々の業務を積み上げていくのかは、本当に大切なことなのです。

志望先を決める前には、できる限り自身の足を使って先方へ出掛け、自身の目や耳で情報を得ることが大切であることは、わかっていても割愛してしまう学生が少なくないように見られます。もちろん、コロナ禍でいろいろと制約が考えられますが、知恵を絞り出すことで公開されている情報にはない、生情報を得ることが可能となるのです。

仕事で結果を出すチームの特徴として、『質の高い関係性が構築されていてい、メンバーが自律的に働いていて、意義ある目的を共有し、その達成のために各人が、自分が役立っていると実感することで自己重要感を得ている』があります。仕事で最も重要なものは結果であることを考えると、志望企業を選択する基準のひとつとして参考になるのではと思いご紹介しました。

24年卒学生のなかには既に内々定を得ている方もおられるでしょう。今後就活が進むなかで複数の内々定先から1社を選ぶといった場面もあることでしょう。そんなときに、参考にしていただければ幸いです。

25年卒以降の学生の皆さんは、上述した成果を出すチームを見極める視点をもってインターンシップ等に参加されると、企業を深く知る手掛かりとなると思います。25年卒予定の皆さん、早い人は既に就活の前準備を粛々と始められていることに気づくことも大切です。

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