「企業が求める優秀さ」コロナ禍前/後

今年22年卒学生を10名以上採用した企業の経営者・役員に尋ねた「企業が求める優秀さ」に関する調査結果を見ると、新型コロナウイルス感染症の拡大「前」と「後」での変化が伺えます。7波と言われる現在も高止まり状態が続くコロナ禍。

就活をスタートさせたばかりの24年卒の学生の皆さんには、参考になる情報化と思われます。コロナ禍「前」と「後」で変化した項目は要チェックです。

「優秀さ」の定義を上位2つまで訪ねた質問についての回答は、コロナ禍「前」では、「課題解決力が高い」(50.0%)、「論理的思考力が高い」(42.3%)、「吸収力がある」(15.4%)でした。

コロナ禍「後」では、「課題解決力が高い」(46.2%)、「論理的思考力が高い」(37.5%)、「自律(自立)している」(17.3%)でした。

上位2位は同様でしたが、「自律(自立)している」(17.3%)で3位となった。また「スケジュールをきちんと守る」(13.5%)とコロナ禍前より4.8pt高くなっていました。

リモートワークや出勤人数を調整するなどの対策があったためか、自分で自分をマネジメントできる力のある人を優秀さと捉えたのではないかと思われます。

セルフマネジメント力はこれからも注目される職業人スキルの一つですので、今から意識して取り組むことが大切です。

新卒採用における優秀人材獲得に関する重要度がどう変化したかを尋ねた回答では、「非常に重要度が高まった」(23.2%)、「やや重要度が高まった」(34.6%)でした。

さらに、非常に/やや重要度が高まったと回答者に対してその理由を尋ねたところ、「1人当たりの生産性がより問われるようになったから」(61.7%)、「環境変化に対応する必要が出てきたから」(56.7%)、「コロナ禍で事業モデルを変えた・新しく構築したから」(38.3%)でした。

先進7カ国で比べると日本の生産性はダントツで低く、生産性向上は多くの企業において重要課題となっていますので、コロナ禍というよりは現代企業が抱えている課題解決に必要な人材を求めていると捉えた方がいいのではないかと思います。

コロナ禍におけるビジネス社会での環境変化やその背景に目を向けることも、業界・企業研究や、応募企業の絞り込みでは大切な情報源となりますので、今からアンテナを立てて、社会の動きと流れに関心をもっておきたいものです。

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