24年卒業予定の学生を対象にした採用活動スケジュールは、選考開始となりました。スケジュールと言いましたが、あくまで一般的なもので、独自スケジュールで進める企業も少なくはなく、すでに内定出しが行われている企業もあります。
就職プロセス調査(リクルート)によると24年卒の5月1日現在の内定率は65.1%で、調査対象者の6割以上尾の学生が内定を得ていることが明らかになりました。ですが、内定を得ていても就活を続ける学生が多く、近年の就活は早期化だけではなく、長期化していることにも留意しておきたいところです。

24年卒の内定率は、昨年の同時期を6.7pt上回りましたが、コロナ禍で採用を押さえたり控えていた企業からも今年は積極採用への動きがあったり、昨年の採用活動で十分な人員確保ができなかった企業が早期に学生を確保しようとした動きがあり高い内定率になったのではないかと思われます。
しかし、内定を得ている学生のうち52.2%と半数以上の内定獲得した学生が引き続き就活を継続している現状をみると、志望度の高い企業からの内定獲得まで就職先の確定を伸ばしている学生が多いことが伺えます。一方で、内定を得た学生のうち内定を辞退したと答えた学生は40.9%であることが明らかになりました。
早い時期に内定率が高い数値になると、どうしても焦ったり不安を抱いたりする学生がおられるものですが、現在内定を得ている学生の多くが進路を確定し就活を終えるのではなく、心の中にある本命企業の内定獲得まで就活を続けることを冷静に受け止めることです。
就社先ではなく就職先を自らの意志で決めるのが就活です。自分がちゃんと納得して就職活動を終えることが大切です。ポジティブにコツコツとファーストキャリアを選び取りましょう。