焦りや不安はNG

25年卒の就活も学生優位であることには違いないのですが、当事者である学生への調査をみると、「先輩と比較して今年の就活は『厳しくなる』」と答えている学生が2年ぶりに増加していました。背景には例年よりも伸びている内々定率に不安を抱いているのではないでしょうか。

25年卒の内々定率はマイナビの調査では、2月時点で38.7%(前年比10.6%pt増)、さらに昨日触れましたが3月末時点では47.4%(前年比17.4pt増)となっていました。企業の動きが、例年よりも積極的になっていることが伺えます。実際に多くの企業が25年卒採用に意欲的であることが調査でも示されています。

また、現時点で「入社予定先を決めて就活を終了した」学生が8.4%(前年比2.8pt増)いることから、内々定を得ても就活を続けている学生が多いこともあり、現時点で内定を得ていない学生が焦りや不安を抱いていることが伺えるのです。

前年よりも内定を得た学生は多い一方で、「先輩と比較して今年の就活はどうなるのかと思うか」の問いに対して、31.6%(前年比2.4pt増)の学生が「厳しくなる」と回答をしていました。

回答の理由として最も多かったのは「際亜要選考が早期化しているから」76.6%(前年比16.6pt増)でした。

25年卒就活も売り手市場の傾向にあるのですが、一部学生は「早期化」に不安や焦りを強く抱いているように思われます。次いで「企業によって、就活スケジュールが大きく違いそうだから」40.2%、「選考開始までの期間が短くなるから準備不足になる」36.3%、「気持ちが焦るから」31.4%となっていました。

採用スケジュールは企業の考えがあってのことですので、バラツキはあるものの、4月時点でESの提出を受け、これから面接やGSを実施する企業も数多くあります。ですから、ここから就活の最前線に踏み入れることで出遅れ感を持つ必要はないのです。仮に志望企業が既に選考が始まっていた、といった状況ならば、それは情報収集不足であり事前準備の資質に課題があったことをリフレクションする材料にしなければいけないのです。

就活を進めるなかではさまざまなことに遭遇すると思います。その出来事に右往左往することなく前に進むためには「あなたはどうしていきたいか」ということになります。この点を明確に言語化しておきましょう。

社会人になると、自分の考えや思いをちゃんと相手に伝える力が求められますし、必須のスキルと考えてよいでしょう。このスキルを高めるには言語化力を磨くことです。これは就活中であっても大切ですから、意識して取り組まれるといいでしょう。

自律をするためにも与えられた環境・条件のなかで、精一杯力を発揮するように就活を進めて参りましょう。

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