就活をどう捉えて過ごすかは大切なことです。お勧めしないことは、「内定」を得るためや「就社」先を決めるといったことを就活のゴールとして進めることです。未来の自分への「投資」や「贈り物」といえる考動(こうどう)することと捉えてみてはいかがでしょうか。
やるべきことをちゃんとやっているのに、思うように進まないとか、結果が出ない、と苦しくなったり悩んだりしまう学生が少なくないのですが、そこには就活をどう捉えているか、ゴール設定をどこに置いているか、といったことが影響しているのではないかと思うのです。今ここで行っていることと感じていることの差異は、何のためにという目的鮮明度が関係しているのです。
5月中旬を迎え、少しザワザワした感覚を持っておられるのであれば、今一度ご自身の仕事観やキャリア観を点検して必要ならば深考してみることも必要です。その上で、志望する職業とご自身の適正や志望先企業の求める人材像とのマッチング度を再点検してみることも大切です。
就活に限った話ではありませんが、大切なことは「あなた自身がご自分の人生をどのようにしたいか」をどれだけ鮮明にできているか、それをあなたの言葉で言語化できているかです。
自己分析は、試問などに答えた結果を示した資料から把握することが全てではないということを理解しておくこも大切です。自己分析で最も大切なことは、どれだけ自分自身と向き合ったかなのです。ここがしっかり行われていないと、自己PRや自分の強み、志望動機といったことを語ることが難しいことになり、仮に文字に起こしたり語ったりできても、その内容が相手に伝わるまでには至らない、と考えておくべきで、それが社会の厳しさの一つではないかと思います。一方でそういうことが素通りできてしまうような企業に就職できたとしても、二度とない人生のなかであなたが存分に力を発揮する場として相応しいかと俯瞰してみると、あなたにとってフィットした職場であるかは眉唾かも知れません。
先人が残した「大事を急げ」の教えの通り、物事を成すためのポイントなる大事を手を抜かず、最優先でしっかり取り組むことこそが、未来に「投資」をすることであり、未来の自分に「プレゼント」を送ることだと思いますがいかがでしょうか。