23~24年に就活をした人は何をポイントに企業を選んだのか、を調査結果がナイルから発表されました。情報社会ではWebで多くの情報を得ることはできますが、注意したいことは意思決定をするする前に体や頭から汗を流してでもエビデンスを探し精査する習慣ではないかと思うのです。
調査結果には「就社後、企業研したイメージとのマイナスギャップを感じたか?」の問いに対し6割超が「はい」と答えていました。もし、マス情報を基に就職先を決めていたとしたら、程度の差はあれ、「リアリティーショック」は起きて不思議ではないと思うのです。
「就活をする際に企業選び/企業探しに使用したものは?」(当てはまるもの全てn=499)の問いに対しての上位になった回答は次のようになっていました。
- 1位 「就職サイト」 58.5%
- 2位 「就活関連情報Webサイト 50.5%
- 3位 「SNS」 41.3%
さらに「一つの企業に就いて、深く情報収集する際に使用したものは」(当てはまるもの全て n=499)の問いの上位回答は次のようになっていました。
- 1位 「就職サイト」 49.3%
- 2位 「就活口コミサイト」 46.3%
- 3位 「検索エンジン」 34.1%
「企業研究する上で、役に立った情報は?」(当てはまるもの全て n=499)を訊ねところ、1位は「社員/元社員の口コミ」40.7%、2位は「社員インタビュー記事」36.7%、3位は「新卒採用向けコンテンツ」29.1%が上位となっていました。
冒頭で触れた、「入社した後、当初持っていた企業イメージとのギャップを感じた」人の割合は63.1%でした。個人的には決して少ない値とはいいがたいものだと考えます。
マイナスギャップを埋めるために欲しかった情報は?(当てはまるもの全て n=315)のトップ3は次の結果となっていました。
- 1位 「社員/元社員の口コミ」 45.1%
- 2位 「社員インタビュー記事」 39.0%
- 3位 「中途採用向けコンテンツ」 29.5%
事前準備に着手した26年卒の皆さんにとっては、役に立つ情報だと思います。「マイナスギャップを埋めるために欲しかった情報」に挙がった項目を見ると、入手が難しいものと言い難く、丁寧に少し時間をかけても取り組めば、上がった項目の周辺情報も含めて得ることができるものが多いことが理解できるかと思います。
タイパを最優先すべきこともたくさんありますが、自分自身の近未来に直接関わる就職先選択です。丁寧に取り組みたいものです。
近年では新卒入社の若手社員の退職理由として「リアリティーショック」が占める割合が増えている傾向があります。俗っぽい話ですが、「やってみないと分からない」ことは世の中にたくさんありますが、事前に調べていたら回避できることであるならば、その場面ではヌケモレがないように意識したいものです。これは、実社会で業務を進める際にも大切なことです。