4月1日時点での内定率は58.1%であったと就職プロセス調査から発表されました。すでに6割近い内定率となっています。これまでの同時期の内定率は、24年卒が48.4%、23年卒が38.1%でした。今回の調査結果は、現行の選考スケジュールになった17年卒以降で最も高い内定率となっています。
過日も触れましたが、経営課題として人手不足が深刻になっている企業や、昨年までの採用で十分な人数を充足できなかった企業が早期に選考を行っていることが伺えます。
内定を得た学生に「何社の内定があるか」を尋ねたところ、平均は2.02社で年々の同じ時期を上回ったようです。
このうち「2社以上から内定を得た」学生は、前年より3.3pt増の50.8%と、半数を超えていることが明らかになりました。すでに「6社以上から内的を得た」学生も3.2%いることもわかりました。
一方で、「何社の内定を辞退したか」を尋ねたところ、「1社」が21.7%、「2社」が8.3%と、どちら門前苑を上回っていました。最も多かったのは「0社」で65.6%でしたが、こちらは前年を下回っていました。
志望企業から内定を得たなど仕手就職先を確定させた学生は、35.5%(前年比7pt増)となっていました。大手企業も選考を速める傾向にあり、すでに進路を決めた学生も増えていることが伺えます。ただ、之から本格的な採用活動を行う企業もあるので、多くの学生が活動を継続しているのが現状と思われます。
これからどう活動しようとしているのか、「就活開始当初と比べた、今後の方針」を尋ねたところ、内定を得た学生は、「志望内容は変えず、より志望どの高い企業に絞って活動する」41.7%が最も多く、企業を絞る傾向が伺えました。
一方、内定を得ていないが学生は、多い順に「志望内容や範囲は変えずに活動する」46.2%、「志望内容は変えず、より広い企業を対象に活動する」25.2%と続き、若干でも対象を広げようという意識が伺えました。
25年卒の就活はこれまで以上に多様化していますので、周りの25卒の状況だけを見て鵜符差おうする必要はありません。大切なことは、活動を進める中で見えてくるものがありますので、ひとつの考えに固執せずに、柔軟性を活かして適応力を働かせながら活動を進めることが大切になる時期に入っていると考えてみてください。もちろん、安易な妥協を強要する者ではありません。重要なのはあなた自身が納得して就活を終えることです。納得するためには、その前に十分力を尽くしたという活動体験が必須です。
まだ内定を得ていない状況にある方は、どうしての焦りや不安に陥ってしまいがちですが、どうぞ平常心を取り戻して、前に進んでいきましょう。必ず、いまあなたが感じている体験が大きな力となる日がやってきます。社会人になったとき、その経験が役立つことも多々あるとおもいます。けっぱれ!