24年卒 内定者意識調査

今春卒業して就職する24年卒内定者404名を対象に意識調査を実施したオールディファレント株式会社とラーニングイノベーション総合研究所より調査結果が発表されました。

社会人になるにあたりどのような気持ちが強いかを尋ねた結果、最多の回答は「不安、心配な気持ち」78.7%でした。続いて「期待感」46.2%、「嬉しさ、楽しみな気持ち」42.7%と続きました。

学生から社会人になるにあたり不安を感じている内定者は、具体的にどのような不安を感じているのかを尋ねたところ、「自分の能力で仕事についていけるか」65.8%、「しっかりと成果を出せるか」55.1%と、半数以上の回答を集める結果となりました。

さらに、「先輩・同期とうまくやっていけるか」46.2%、「上司とうまくやっていけるか」41.9%と続いていて、組織内での人間関係に不安を抱いていることが伺えました。

社会人へのトランジションを迎える過程で、どのような壁に直面すると思うかを尋ねたところ、98.0%の内定者が何らかの壁に直面すると想定していることが明らかになりました。内定者が想定している壁は「仕事が難しい」51.9%、「生活リズムの変化」47.6、「社会人の基礎的なマナーの習得」37.7%が上位に並びました。

内定者の多くが、「仕事が難しい」、「生活リズムの変化」という壁に直面することを想定していることが見えてきましたが、その壁を乗り越えるために、どのようなサポートを必要としているかを尋ねたところ、どの壁においても半数以上から「先輩社員との人間関係を築く機会」を最も必要としていることが明らかとなりました。

上述した入社に向けての不安で「先輩・同期と上手くやっていけるか」が3位にランクしていて、内定者が抱く不安の理由や解決先には、「先輩社員との関わりから」が重要であることが示唆される調査結果になったと思います。また、業界の専門知識や専門スキル、マナーや仕事の進め方などの社会人基礎スキルを学ぶ機会を求めていて、事前に学習できることは習得したいという、学生の意識も伺えました。

入社に向けてどのような期待があるかを尋ねたところ、「いろいろなことを学び成長できる」67.0%、「給料がもらえる」50.9%、「会社の役に立てる」40.2%が上位に並びました。

調査結果をまとめると、24年卒内定者が今一番強く持っている気持ちは、例年同様「不安、心配な気持ち」が高いことがわかりました。不安を感じる内容についても、「自分の能力で仕事についていけるのか」「しっかりと成果を出せるか」が昨年に引き続き1位、2位となっていて、どちらも半数以上の回答が集まっていました。そして、3位に「先輩・同期と上手くやっていけるか」が「上司と上手くやっていけるか」よりも上位になっていたことにも注目です。

入社後に直面する壁としては、「仕事の難しさ」、「生活リズムへの適応」の壁を想定している内定者が多いことがわかりました。その壁を乗り越えるために、企業に求めるサポートとして「先輩社員との関係構築」や「業界の専門知識・専門スキルの教育」「マナーなどの社会人の基礎教育」が上位に挙げられていました。

これから本格的な活動時期を迎える25年卒はもちろんですが、就活の準備に入っている26年卒にとっても非常に有効な情報を得ることができる調査結果だと思います。

頻繁にお伝えしていますが、就活のゴールを「内定獲得」にすると後々躓くことになる兆しが伺えた調査結果と思います。

25年卒の皆さん、いま一度あなたが掲げている就活のゴールをチェックしてみてください。

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