わからないことの本質

大学2年生が1月を迎えると、春から3年生、大学生活もあと2年・・・、なんて思いにふける人もおられるでしょう。同時に卒業後の進路に思いを馳せて、就職のことを考え、悩んだり落ち込んだりする学生も少なくないようです。

そんな学生のお一人の言葉が忘れられません。「就活が近づいてきたら、進むべき道が自然に見えるようになると思っていたが、全くそうはならなかった」とボソッと話されたのです。

就活当事者意識を持ったから出た本音でしたので、その言葉を真摯に受け止めこれから何をしなければならないのか、そのフレームワークをお伝えしました。

やりたい仕事がわからない

「自分のやりたい仕事がわからない」、「やりたい仕事がないと思っている(思い込み)」という人は少なくありません。

そのような人は、10年後、20年後の自分の未来像やキャリアビジョンを描けていないことが多い傾向にあります。まずは、完璧なビジョンを描かないといけないと考えずに、今の自分が描ける、ザックリした内容で構わないのです。20代で描いた未来像が5年10年とキャリアを積むなかで変わること珍しくないのです。まずは、あなたの好きなことや得意なことを深考して、そこから自分の強みを見つけ、その強みを活かせる働き方を考えてみてはいかがでしょうか。

どんな職種や業界があるのかわからない

視野を広げて様々な職種や業種を知ることも大切です。その後に、興味関心が高まり応募したい企業がどの業種に関わっているのかを調べてみることです。ここまでは、一般的な回答です。ただし、この流れに沿って進めると、就社に近い就活になってしまう可能性もありますので、注意が必要となります。

お勧めしているのは、上述した強みにフォーカスしたものです。いくつか見つかった強みの中でも、あなたがこれをさらに磨き高めたいと思う強みを一つや二つに絞ります。そして、実際にその強みを磨くことは始めることです。並行して、その強みを発揮することで成果につながる職種は何か、を探すことです。

ここまでをまとめると、⒈あなたの強みを見つけ、⒉その強みを誰にも負けないくらいの武器になるくらい磨き、⒊強みを発揮できる環境を見つける、という流れです。

「なぜやりたいことがわからないのか」というと、「世の中にどんな選択肢があるか知らない」からといったことではなく、「自分のことをわかっていない」と気づきを得ることが大事なことではないかと思うのです。

では、気づきの先にあるものは何かと言いますと、あなたが働くことにどんな価値を見出しているかということなのです。その価値とあなたの強みを掛け合わせることで、就職における基準となる「軸」を見つけることができるのです。逆に言えば、基準となる軸がなければ、やりたいことが生まれないし、選ぶこともできないのです。

学食でAランチとBランチのどちらかを選ぶことなら、無目的にサッと選ぶことができても、一度限りの人生に少なからず影響を与えるであろう職選びはそうはいかないものですよね。だからこそ、就職当事者意識を持ったら最初に取り組むべきことは、自分の軸をしっかり握ること、と「社会のトビラ塾」ではお伝えしているのです。勿論その軸探しもしっかり取り組んでいただきます。この軸からズレることなく活動を継続する就活で一番大切なことだと思うのです。

明日27日午後(13:30~15:00)から「社会のトビラ塾」無料Web説明会を行います。特に26年27年卒業予定の学生の皆様のご参加をお待ちしております。

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