25年卒 就職後の意識調査

25年卒予定の全国の大学生・大学院生818人(文系467人、理系351人/大学生531人、大学院生277人、休学・留年中10人)を対象に実施した、就活に関する意識調査の結果が電通から発表されました。

働き方・教育について

入社後の働き方について「オフィスへの出社を中心とした会社」または「リモートワーク中心の会社」のどちらを希望するかの質問に対して、最多の回答は「どちらかと言えば出社が中心の会社」54.8%でした。「出社が中心の会社」11.5%と合わせると、リモートワークが定着してきたビジネス環境ではありますが、対面でコミュニケーションできる出社勤務を多くの学生が望んでいることがわかりました。全てが初めてづくしの新入社員は対面で指導や会話ができる環境で仕事・職場に馴染むことが必要となりますので、頷ける結果でした。

入社後の教育・研修については、「ある程度拘束されても、手取り足取り教えてほしい」を「望む」が26.0%、「どちらかと言えば望む」が52.2%でした。8割近くの学生がきめ細かい教育や指導を望んでいる傾向が伺えました。

入社先を決める際に影響を及ぼしたのは

入社先を決定する段階で最も影響を及ぼしたのは、「親・家族・親戚」の30.9%でした。近年では企業の採用担当者から「オヤカク」と言われる、内定者の親が入社に同意しているかを確認する動きが広がっています。身近である親・家族や小さなころからよく知っている親戚などの影響力が伺えます。続いて、2位が「企業のリクルーター」22.4%、3位が「ゼミ・研究室の先輩・同期」「大学の先輩・同期」17.2%の結果でした。入社先を意思決定する段階では、WEB上の情報よりも身近な人、信頼する友人知人といった「人」から得る情報が強い力のあることが理解できるデータとなりました。

入社後の勤務地・職種や配属先について

入社後の勤務地やエリアについて、確約して欲しいかどうかの質問には、「とてもそう思う」53.3%、「まあそう思う」35.5%と、9割に迫る学生が事前の確約を望んでいることがわかりました。

入社後の職種や配属先を確約して欲しいかの質問には、「とてもそう思う」44.4%、「まあそう思う」42.9%と、こちらも9割を迫る学生が望んでいることがわかりました。近年の就活で頻繁に聞くようになった「配属ガチャ」を懸念する学生の傾向が表れている結果と思われます。

エントリーする企業選びについて

エントリーする企業選択で重視するポイント(複数回答)では、1位が「給料がいい」46.7%、3位に「業績が安定している」36.3%と、雇用や経済面での安定を求めている傾向が見られました。

「入社先を選んだ決め手」・「ずっと働きたいと感じる上で必要なこと」の質問でも「給料がいい」が1位となっていて、賃金の重要性が改めて示されたと捉えていいのではないかと思います。

一方で、「最も当てはまるものを一つ選ぶ」設問では1位が「自分お夢ややりたいことに近い業界」16.3%、2位が「業績が安定している」8.1%、3位が「給料がいい」7.9%となり、一定数の学生は自己実現を重視していることも明らかになりました。

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