引き続き「【Z世代】SDGs シューカツ解体白書」から、企業の将来性を重視する学生の関心は、17の目標のうち15の目標で30%越えと、SDGsの関心との関連性が強い傾向が伺えます。
「あなたが働く場所に重視するポイントを教えてください(複数回答)」で2位だった「企業の将来性(54.6%)」に回答した学生に絞って企業のサービスや商品でポジティブに受ける者をSDGsのゴールと絡めた調査を掛け合わせると、全体では2位だった、目標4に相当する男女や貧富、地域の格差なく受けられる「教育」のための事業が1位の結果となり、目標1に該当する商品サービスと順位が逆転していました。
また多くのゴールに対して興味関心が広がり30%越えの学生が「興味がある」と回答する目標数が9個から15個と飛躍的に伸びていました。


「目標4:質の高い教育をみんなに」が多くの調査項目で上位にランクインしていました。これは「リスキリング」など現在の日本社会が教育に予算を手厚くし力を入れていく流れと重なっているように思います。SDGsに関しても「企業の未来性」を重視し判断するときに、目標合致を考えている傾向が見られました。こうした結果からも、Z世代が今後、SDGsネイティブとして完成を発揮し、企業力アップのチカラになる頼もしさを備えていると考えることができそうです。この点をうまくPRする視点を持てればESや面接での差別化にもつながるような気がします。
一方で、本調査でも「保守性」が現れている部分も見られていますので、Z世代の共通した課題として「主体性」があることも示唆されるものです。この点にも注目して、学生時代に主体性を高める行動を具体的に努力されると、所謂「ガクチカ」のテーマともなるのではないかと思います。勿論そこには質量が問われることも理解して取り組むことが必要かと思います。
いずれにせよ、関心を向けてみて少し興味が湧くようなものがあれば少し触れてみることで、自分なりにその対象物についての見識を持つことができるものです。単に聞いたことがる程度の知っているではなく、若干でも自分なりの考えを言語化できる程度に見識を持つことを習慣にすることは就活の前にクセにしておきたい行動志向です。