働きたい職場の特徴

特に25年卒学生には注目していただきたいネタです。

オープンワークから発表された調査結果によると、次世代で活躍が期待されるZ世代は、働きたい職場の特徴として「お互いに個人を尊重すること」に最も価値を置いていることが明らかになりました。同時に、Z世代から社員の相互尊重が高く評価された企業のランキングが示されていました。上位15社を以下に紹介します。

ランクイン企業の口コミでは以下の声が寄せられていました。

  • 「相手の価値観を尊重し、受け止めた上で自分の考えを提示するような風潮があるので物事の捉え方、考え方が変わるという点で成長できる」(小売、在籍3年未満、現職<回答時>、新卒入社、男性、ユナイテッドアローズ)
  • 「仕事内容に問題がある場合も相談することで、他の部署に移動させてもらえるなど、本人をとても尊重した対応をしてくれる」(開発、在籍3~5年、現職<回答時>、新卒入社、男性、JSOL)
  • 「社員のモチベーションやキャリア志向を尊重して、ミッションを決めてくれることが多いのがありがたいです」(エンジニア、在籍3~5年、現職<回答時>、新卒入社、男性、サイバーエージェント)
  • 「ライフステージによるパフォーマンスの出し方に理解があり、本人の意思が尊重される。ここ10年で少しずつだが女性の管理職も増えている」(営業企画本部、事務職、在籍10~15年、現職<回答時>、中途入社、男性、スターバックスコーヒージャパン)

口コミでは、「本人の意思が尊重される」「今後のキャリアの方向性を考えた移動や目標の設定、ライフステージの変化による働き方の変更など、今後の人生に寄り添った対応をしている」ことが伺えます。

Z世代を対象にしたリクルートマネジメントソリューションズの調査では、「職場の上司に期待すること」の問いに対して、「相手の意見や考え方に耳を傾けること」と「一人ひとりに対して丁寧に指導すること」を選択した人が全体の約半数になっているなど、寄り添うことが求められていることが分かります。

こうした結果から、一人ひとりに寄り添う、本人の意思を尊重する企業が「働きたい職場」として評価されていると示唆されます。

これから選考の応募先や就職先を選択する25年卒学生にとっては、企業選びの一つの指標として取り入れてみることができそうな情報かと思います。

ピーター・ドラッカーは次のように述べています。

知識労働者も経済的な報酬を要求する。報酬の不足は問題である。

だが報酬だけでは十分ではない。知識労働者は機会、達成、自己実現、価値を必要とする。彼らは自らを成果をあげる者にすることによってのみそれらの満足を得ることができる。

経営者の条件/ピーター・ドラッカー

会社員やサラリーマンといった意識から、プロの職業人としての自覚と実践が個人にも組織にも求められています。だからこそ安易に仲がいいみたいな中朝的ではなく、相互尊重に価値を見出しているのではないかと思います。

関連記事一覧

TOP
TOP