近年の就職活動・採用活動において重要なポジションとなっているのが、インターンシップ等キャリア形成支援プログラムです。また、25年卒からはインターンシップの定義やルールが変わったこともあり、25年卒業予定の学生の中には、今夏のインターンシップ参加に向けてエントリーの準備を粛々と進めているのではないでしょうか。
インターンシップ等の実施は、14年卒向けの実施率は39.0%だったのに対し、コロナ禍前の20年卒向けでは89.4%と9割近い企業がおこなうほどに浸透しています。23年卒ではコロナ禍の影響で70.2%に減少したものの、今後は新ルールに沿った質の高いプログラムを実施する企業が増えていくものと思われます。
23年卒における実施目的を見ると「仕事を通じて、学生に自社を含め、業界・仕事の理解を促進させる」が87.2%、次いで「採用を意識し、学生のスキルを見極める」が39.5%になっていました。採用活動につなげたいという企業側の思いが伺えます。新ルールでは一定の条件を満たすプログラムにおいては、採用につなげることが可能となったため、インターンシップ実施に一層力を注がれるのではないかと思われます。
学生が早い時期から自身のキャリアについて考えを深めることは、学生時代にどう学業や課外活動に取り組むのかを見つめ直す良いきっかけになり、学ぶと働く考察(キャリア&ライフ)のバランスをしっかり取れるようになるのではないかと思います。インターンシップでは学生が主体的に自身のキャリアと将来の生活について考えを整理したり深めたりする機会であることが大切で、就活はあくまでも一義であることが大事だと思うのです。
インターンシップ等に採用選考を強く匂わすことで、学生が就活に振り回され、本分である学業や課外活動などに支障をきたすようにならないように、企業側の真摯な姿勢が求められるとも思います。
aoLabでは2月から3カ月間全6講座の「社会のトビラ塾」を実施しますが、前述した考えをベースに学部2年、1年生を対象に各自が就活の当事者意識を持ったうえで、就活前に整えておくべきことやキャリアデザインについてアクティブ・ラーニング形式で学んでいただく内容となっております。ご興味がございましたらWEB説明会を20日・27日におこないますので、ご検討ください。