厚生労働、文部科学両省は17日、2024年春の卒業予定で就職を希望する大学生の10月1日時点での内定率が、前年比0.7ポイント増の74.8%だったと発表をしました。これは、1996年の調査開始以降では4番目に高い状況です。
大学生の内定率は、全国の国公私立62校の4,770人に電話や面接で調査した結果です。男子73.9%(1.2pt増)で女子75.8%(0.1pt増)。文系75.0%(1.5pt増)、理系73.7%(2.9pt減)でした。
また、短期大学生の内定率は39.9%と去年の同じ時期より6pt低くなっていました。
この時期の就職内定率は新型コロナウイルスの影響があった2020年に69.8%まで下がりましたが、その後3年連続で増加しています。ただ、コロナ禍以前の2019年の79.6%までには回復されていませんでした。
厚生労働省は「大学からはコロナの影響はほとんどなく、人手不足の中企業の採用意欲が高まっているという声が多くあがっていた。今後も大学などと連携し、1人でも多くの学生が希望に沿った就職を実現できるよう支援に取り組んでいきたい」としています。
一方、24年卒からのアドバイスとして次のような声が挙がっていました。
- 自己分析やエントリーシートはもちろん、気になる企業は就活解禁前から調べておくと余裕を持って取り組めると思います。私は就活を通して、始める前と後で希望業界など考えが変わったと感じるので、たくさんの企業に触れてみる事が大事だと思います。(文系女性)
- 就職活動は早く始めるに越したことはありません。私は大学2年の2月頃から就活モードをONにして、授業の合間などに様々な企業を見て自身にあった所を判断してきたので、とにかく本選考解禁よりも早めに情報収集をすることがとても大事だと思います。(理系男性)
- 就職活動はなるべく早めに行うことがとても大切だと思いました。その上で、早く内定をいただいても、色々な企業を見続けることや、業務内容や給料だけではなく、雰囲気などもしっかりとみて、総合的に自分が働きたいと思う企業かどうかを考えて行動することが必要だと考えました。(文系女性)
24年卒というと、学生時代のほとんどをコロナ禍で過ごし、苦労も多かった学生が多くおられた年代です。過日も言いましたが、そんな先輩たちの経験から得た気づきも貴重な情報として25・26年卒の皆さんは、キャッチされることも大事なことです。
先輩たちの経験から得た気づきとしては、「情報収集などの動き出しを早くすると、余裕をもってか続でき、志望業界の変化などにも柔軟に対応できる」ということでしょう。
時間は一人ひとりに公平に与えられている資源です。この資源をいかに使うかが就活ではとっても重要なことになります。極端に聞こえるかもしれませんが、隙間時間も利用して、社会の時事の把握や志望する業界や企業の情報をアップデートすることが大切です。やるべきことをしっかりやっている!ということが自信につながり、焦ることなく就活を賢く、そして手堅く前に進めていけるのです。
もう、お気づきだと思いますが、25年卒就活は始まっています。26年卒だって、すでに自己分析の深掘りを取り組んでいる同年代がいることを知ることが必要です。
企業の新卒採用は意欲的に行われていますが、どんな企業においても来て欲しい人材像が明確にあることを正しく理解することが大切です。就活市場は、売り手優先といわれていますが当事者としては、そんなに甘くはないことを活動して初めて知ることになるのが就活でもあるのです。
いまから、しっかり自身を鍛え、ケッパルチカラを養いましょう。