思考は現実化する

今日のタイトルと同じ書籍もあります。世界の鉄鋼王と呼ばれたアンドリュー・カーネギーの依頼を受け、ナポレオン・ヒルが500名以上の成功者のインタビューをまとめ、万人に共通する成功哲学として体系化された一冊です。ちなみに、就活が無事終わりましたら、社会に出る前に読んでおくといいと思います。

今回は書籍ではなく、NLP(神経言語プログラミング)視点で見てみます。ちなみにNLPは脳と心の取扱説明書とも呼ばれている心理学です。

私たちは、人生で体験していることを自分にストーリーとして語っています。外の世界で見ているものについて、内面でどう感じているのかについて、常に言葉が私たちの内側で流れているのです。

ストーリーは、あなたの思考を導き、感情を導き、自分に対する認識を導き、人生で何が可能なのかを導くと考えられています。その一つに「無意識のストーリー」というものがあります。

無意識のストーリーとは、日々の生活のなかで体験することに、無意識に経験をカテゴリに分類、整理することです。そのことをラベルづけするとも言います。

あるコーチングセッションでUさんは、「こんな仕事嫌いだ、こんな仕事嫌いだ、こんな仕事嫌いだ」と仕事に行くたびに自分に言っていたんだと語ってくれました。

Uさんがいつも惨めなきもちだったのも無理はありません。朝から晩まで、自分にそう言い続けていることに気づいていなかったのです。

Uさんは、ある人からの勧めでコーチングを受けることになりました。ネガティブなストーリーを自分に語っていたことに気づいたUさんは、そのストーリーを「私は好きな仕事をするのにふさわしい人間であり、好きな仕事で高い給料をもらっている!」と変えたのです。

その後Uさんは仕事を辞め、以前の仕事とは全く違う新しいキャリアをスタートさせました。そしてUさんは抱えていたネガティブを消したのです。

ある女性のエピソードです。

「私はいつかガンになって死ぬ」と繰り返し自分に語っていたそうです。自分がガンと診断されたときのために、対処法が書かれた記事を集めていたそうです。悲しいことに2年後に彼女は亡くなりました。

この女性は自分の健康状態に関する無意識のストーリーを持っていただけではなく、自分は早死にするというビリーフ(喉んでいる結果を生み出す鍵)まで作り上げ、そのビリーフが自己実現的な予言となってしまったのです。

無意識のストーリーは、私たちの健康、人間関係、キャリア、アイデンティティなど、人生のあらゆる領域に影響を及ぼす可能性があると言われています。つまり、影響にはプラスもあれば、マイナスもあるということです。ならば、プラスの影響を上手に活用できたら、ハッピーな話だと思いませんか?

今回NLPやコーチングの話をお伝えした意図はここからお伝えします。

その機会は就活だったでしょう。それで自己分析をします。多くの学生は、ネット上で探し得たサービスを使って、テストみたいなものに回答をして、その後に出てくる診断結果を手にされます。そして、複数の診断結果を手に入れたら自己分析が終了するのです。

ここでも何度か強くお伝えしていますが、自己分析とは、何かの診断結果を知ることではないのです。上述した自分のストーリーを認知することも自己分析から得られるものです。

自己分析に取り組むには、一定の時間と何よりもあなた自身の覚悟が必要なものです。自分を知るには、覚悟や勇気がなければできるものでもないのです。そこで、目の前に就活がある時期ではなく、2年生の後期から3年生にかけて取り組まれるのが理想的ではないかと考えています。

学業、部活やサークル、アルバイトなど、時間を作ることが大変と思われる人ほど、早め早めに着手して、コツコツ積み上げることが勝ち筋というものです。

少し先の話となりますが、あおラボでは学生を対象に無料ラーニングカフェを行っています。こちらは就活にちゃんと役立つ気づきと学びを提供するワークショップ型学習会ですが、10月はいつもと変わり、「就活相談を個別対応」で実施いたします。詳細は10月上旬に当サイトで公開しますが、今回は県内在住のキャリアコンサルタント(国家資格)と1 ON 1でコミュニケーションをいただける機会をもちろん無料で提供させていただきます。10月最後の週の夕刻をいまから調整しておいていただけると幸いです。

七字のうた/坂村真民

よわねを はくな

くよくよ するな

なきごと いうな

うしろを むくな

真民先生が示された7字を自身の内に刻み込む思いではなく、そのための実践ことが大事なのだと思います。言っている私自身がまだまだですが。一緒に自己磨きに汗を流しましょう。

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