インターンシップ面接・GD対策|参加意欲が伝わる実践術で差をつける

昨日の記事では、インターンシップの履歴書やES作成の極意をお伝えしました。自分の「なぜ?」を深掘りし、企業への熱意を込めて書くことの重要性を感じてもらえたでしょうか。

さて、ES提出の次にある壁、それが面接グループディスカッション(GDです。

「インターンシップなのに、こんなに選考が本格的でびっくり…」と感じる人もいるかもしれませんね。でも、これは企業が皆さんを真剣に見てくれている証拠です。そして、インターンシップの選考は、本選考に向けた絶好の練習の場でもあるんです。

今日は、インターンシップの選考で他の学生と差をつけ、あなたの「参加したい!」という熱意を面接官に伝えるための実践的な対策をお伝えします。

インターンシップの選考で企業は何を見ているのか?

本選考と同様に、インターンシップの選考でも企業は皆さんの様々な側面を見ています。特に重視されるのは以下の点です。

1. コミュニケーション能力: 相手の話を理解し、自分の考えを明確に伝える力。

2. 論理的思考力: 物事を順序立てて考え、結論を導き出す力。

3. 主体性・積極性: 自ら考え、行動しようとする姿勢。

4. 協調性・チームワーク: 他者と協力し、目標達成に向けて貢献する力(特にGD)。

5. 参加への意欲と目的意識: なぜこのインターンシップに参加したいのか、具体的な目的を持っているか。

6. 企業への理解度と志望度: 事前に企業について調べているか、自社に興味を持っているか。

これらの要素を、面接やGDを通じてどのようにアピールできるかが重要になります。

【実践編】面接対策:あなたの「熱意」を伝える準備術

面接は、皆さんが直接企業の人事担当者や社員と話すことができる貴重な機会です。ここであなたの個性と熱意を存分に伝えましょう。

1. 想定される質問への回答準備

これは本選考と変わりません。主要な質問に対する自分なりの回答を準備し、スムーズに話せるように練習しておきましょう。

「なぜこのインターンシップに参加したいのですか?」

  • ESで書いた内容を、自分の言葉で具体的に話せるように準備しましょう。
  • 昨日の記事で解説した「あなたの参加目的」と「企業の魅力」を明確に結びつけ、「このインターンシップでなければならない理由」を論理的に、そして熱意を込めて伝えてください。
  • 「インターンシップを通じて〇〇を学び、将来〇〇のようなキャリアを築きたい」といった、インターンシップ後の展望まで話せると、意欲の高さが伝わります。

「自己PRをお願いします/学生時代に力を入れたことを教えてください」

  • ESで書いた内容を、簡潔に、しかし具体的に説明できるように準備しましょう。
  • STARの法則」(状況・課題・行動・結果)を用いて、あなたの行動とその背景、そこから得た学びや成長を明確に伝えることが重要です。
  • 面接官がさらに深掘りして質問する可能性があるので、「なぜそう考えたのか」「他に選択肢はなかったのか」など、多角的に自分の行動を説明できるようにしておくと良いでしょう。

「あなたの強み/弱みを教えてください」

  • 強みは具体的なエピソードを交えてアピールしましょう。
  • 弱みは、それをどのように克服しようとしているか改善するためにどんな努力をしているかを伝えることで、自己分析能力と成長意欲を示すことができます。

「入社後にどんなことをしたいですか?」

  • インターンシップの段階では、まだ明確なイメージがなくても大丈夫です。
  • 「今回のインターンシップで〇〇について深く学び、その上で将来のキャリアを具体的に考えていきたいです」といった形で、インターンシップを通じて具体的に知りたいことを伝えるのも良いでしょう。
  • 企業の事業内容やビジョンに触れながら、「〇〇を通じて、貴社でこんな貢献ができたら嬉しいです」と、少しだけ未来を描いてみせるのも効果的です。

2. 「逆質問」で熱意と理解度をアピール

面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれる逆質問は、あなたの意欲と企業への関心の高さを示す絶好のチャンスです。

事前に質問リストを作成する: 質問がない、あるいは調べれば分かるような質問をするのは避けましょう。

「事前リサーチ」で生まれた疑問を質問する: 企業サイトやニュース記事などで調べても分からなかったこと、さらに深掘りしたいと感じたことを質問しましょう。

  • 例:「御社の〇〇(事業内容)について、最近の△△(ニュース)を拝見し、今後の展望について深く知りたいと感じました。具体的にどのような戦略をお考えでしょうか?」
  • 例:「インターンシップのプログラム内容について、〇〇と△△の違いが気になっています。具体的にどのような学びが得られるのか、詳しくお聞かせいただけますでしょうか?」
    働く社員の方々への質問:
    • 「〇〇職の皆さんは、どのような時にやりがいを感じられますか?」
    • 「御社で働く上で、最も大切にされている価値観は何だと感じますか?」
    • 「インターンシップを経験した社員の方々で、特に印象に残っているエピソードがあれば教えていただけますでしょうか?」
  • 「御社の〇〇について質問してもよろしいでしょうか?」のように、質問の前に一言添えると丁寧な印象を与えます。

3. オンライン面接のマナーと準備

最近はオンライン面接が主流です。以下の点に注意しましょう。

  • 服装・身だしなみ: 清潔感のある服装(スーツ推奨)、髪型を整える。
  • 背景・環境: 散らかった部屋はNG。シンプルな壁の前が理想。照明も明るく。
  • 通信環境: 事前に安定しているか確認。イヤホンマイクの使用も推奨。
  • 目線: カメラを見て話すことを意識しましょう。
  • 表情: 笑顔を意識し、うなずきなどで傾聴の姿勢を示す。

【実践編】グループディスカッション(GD)対策:チームで「価値」を生み出す力

GDは、複数の学生で与えられたテーマについて議論し、共通の結論を導き出すものです。企業はここで皆さんの「チームで働く力」を見ています。

1. 役割を理解し、積極的に貢献する

GDには、明確な役割分担はありませんが、議論をスムーズに進めるために必要な役割があります。

  • ファシリテーター(司会進行): 時間管理、発言機会の均等化、意見の整理と方向性の提示。
  • タイムキーパー: 時間配分を管理し、議論の進捗を促す。
  • 書記: 議論の要点や決定事項をメモし、共有する。
  • アイデア出し/意見提案: 新しい視点や具体的な提案をする。
  • 意見の整理/まとめ役: 散らばった意見をまとめ、論理的に整理する。

【ポイント!】

  • 「役割を全うする」意識よりも「議論に貢献する」意識を持つ: 誰か特定の役割を担うことに固執せず、議論全体にどう貢献できるかを考えて行動しましょう。
  • 積極的に発言する: 自分の意見を明確に伝えることはもちろん大切ですが、他者の意見に耳を傾け、それを引き出すことも重要です。
  • 傾聴と共感: 相手の意見を遮らず、まずはしっかりと聞く姿勢を見せましょう。
  • 論理的な発言: 感情論ではなく、根拠に基づいた論理的な発言を心がけましょう。
  • 協調性: 自分の意見を通すことだけを考えるのではなく、チームとしての結論を導き出すことを目指しましょう。

2. ディスカッションのプロセスを意識する

GDは、結論そのものよりも、「結論に至るまでのプロセス」を重視されます。

  • 課題の明確化: 与えられたテーマの「何が問題で、何を解決すべきか」をチーム全体で共通認識を持つ。
  • 現状分析と情報収集: 課題解決に必要な情報を整理し、共有する。
  • アイデア出し: 自由に意見を出し合う(批判はしない)。
  • アイデアの評価と絞り込み: 複数の視点からアイデアを評価し、実現可能性や効果などを考慮して絞り込む。
  • 結論の導出と発表準備: チームとしての結論をまとめ、発表に備える。

【ポイント!】

  • 「今、議論はどの段階にあるか?」を常に意識する: 議論が迷走しそうになったら、「一度、ここまでの意見を整理しませんか?」などと提案できると良い評価に繋がります。
  • 時間配分を意識する: タイムキーパーでなくても、残り時間を意識しながら議論を進めましょう。
  • 建設的な議論を心がける: 相手の意見を否定するのではなく、「〇〇さんの意見に加えて、△△という視点もどうでしょうか?」など、より良い結論を目指す姿勢を見せましょう。

まとめ:インターンシップの選考は、あなたの未来を拓く「練習の場」

インターンシップの選考は、本選考と同じように緊張するかもしれません。しかし、これは皆さんが将来、社会で活躍するための「練習の場」であり、「成長の機会」です。

ESで書いたあなたの熱意を、面接では言葉で、GDでは行動で示すことを意識してください。完璧を目指す必要はありません。大切なのは、あなたの「学びたい」「成長したい」「貢献したい」という前向きな姿勢と、企業への真剣な関心を伝えることです。

入念な準備と、ポジティブな姿勢で、自信を持って臨んでください。きっと、実り多い経験ができるはずです!

次回予告!

選考を突破して、いよいよインターンシップ本番が目前です!

明日の記事では、【参加直前!】インターンシップを120%活かすための”攻め”の準備リストと題して、当日のパフォーマンスを最大限に引き出すための最終準備についてお伝えします。どうぞお楽しみに!

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