大学1・2年生のキャリア形成

大学卒業までは、学びも、遊びも、生活も、ほとんどComfortable zone(快適ゾーン)で過ごされる学生が多いでしょう。その自覚が特に強い人にお伝えしたいことは、「自分のキャリアは自分で決めないと、誰も助けてくれない」ということです。

3年生後半くらいになると自然と就活の女神が降りてきて、あなたの背中を押してくれるようなことは起こらないのです。

キャリ形成という言葉があります。簡単に言えば「個人が職業能力を創りあげていくこと」を示します。そしてキャリア形成を行う前には自己分析を通して、どの業界・業種に進むのかを明確にする必要があるのです。

学生の就活支援を行う中で気づくことは、3年生の3月を迎えた時点で、どの業界・業種に進むのか暗中模索状態の学生が少なくないことです。一般的に10月には各企業で内定式が行われますので、その前には進路が決まっている状況にするためには、6~7ヶ月で選択や意思決定を行うための情報収集やその精査といった考察や検証する時間が短すぎると思うのです。

昨今ではキャリアをJOB×LIFEを合わせたものと捉えることが増えています。一度だけの自分の人生を大切に扱うためにも、大学生活の初期の段階で自身のキャリア見据えた自己分析、仕事理解に取り組まれることを強くお勧めする理由がここにあるます。

「就活はタイパを優先し就社できればいいので業種業態は考えていない」、という人にとっては全く意味のない話ですが、「人生を通してやりたいことがある」、「同じ働くなら仕事ではなく志事をしたい」といった価値観をお持ちならば、就活準備として取り組む自己分析の資質を高める意味でもSelf-awareness(自己への気づき)をじっくり取り組まれることをお勧めします。

自分が大切にしている考えや価値観を基に選択し、意思決定して、行動する。文字で読むと当たり前のことですが、自分の軸を持っていない、自己肯定感が低いといった人にとってはなかなかできないことなのです。それが自己分析を進め自己理解を深めるなかで自己効力感(自信)を持てるようになり、清く意思決定をして堂々と歩まれるようになるのです。

私たち人間は、古代より「汝自身を知れ」と諭されてきましたが、自分を知ることの大切さに気付くチャンスが学生生活でのセルフキャリア考察ではないかと思うのです。aoLaoでは「Self-awareness×キャリア」をテーマにしたラーニングカフェ(学習会)を開催しておりますので、ご活用いただけると幸いです。

卒業後の進路考察を機会にComfortable zone以外の環境でも自律できる自分づくりをいまここから始めましょう。大切なご自身の未来のことです。時間を味方につけて、しっかりじっくり対峙しながら考える意思決定していくことが大事だと思うのです。

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