エントリーシートの基本構成と具体的な書き方をマスターしよう

エントリーシートを構成する3つの基本項目

エントリーシート(ES)を作成する際、多くの企業が以下の3つの質問を基本構成に取り入れています。ESの目的や採用担当者の意図を理解し、効果的にポイントを押さえましょう。

  1. 志望動機
  2. 自己PR
  3. 学生時代に頑張ったこと(通称:ガクチカ)

今回は、この3つの項目について詳しく解説し、それぞれの書き方のコツを伝授します。

志望動機:採用担当者に「なぜ当社なのか」を伝える

採用担当者が知りたいこと

志望動機欄では、採用担当者は次のことを知りたいと考えています。

  • なぜその企業を選んだのか?
  • どのような部分に共感を抱き、どんな貢献をしたいと思っているのか?
  • この企業で働くことで、あなたはどんな成長をしたいのか?

特に青森県内の企業では、「地元で働くことの意義」や「地域貢献への努力」が重視されることが多いです。地元企業で就職を目指す場合は、この点を具体的に盛り込むことが大切です。

志望動機を書くときのポイント

企業研究を徹底する 志望動機の思考力を高めるには、まず企業をよく知ることが必要です。その企業の「理念」「事業内容」「地域での取り組み」などを調べ、共感するポイントを見つけましょう。

例:
青森県のある企業が農業観光業と連携し、地域活性化に取り組んでいる場合、「そのプロジェクト子育て地域課題の解決を目指したい」といった具体的な共感点を記載するのが効果的です。

「共感」+「貢献できる理由」の組み合わせ 志望動機の構成は、「共感」+「自分の経験や強みを活かして貢献したい」という形が理想です。

NG例:「御社の事業内容に魅力を感じました。」
改善例:「御社が進めている地域農業支援のプロジェクトに共感しました。学生時代、青森県内で地域活性化イベントの企画に携わった経験を踏まえ、地域社会により大きな貢献をしたいと考えています。」

青森との関わりをアピール 地元企業の場合、「青森で働きたい理由」を書くと説得力が増します。自分が感じている青森の魅力や、地元で働くことで実現したいことを具体的に記載しましょう。

自己PR:あなたの「強み」と「人柄」を伝える

採用担当者が知りたいこと

自己PRは、「あなたがどんな人物で、入社後どのように活躍してくれそうか」を意識しての質問です。ここでは、あなたの強みや性格、価値観が伝わるような内容をお伝えしましょう。

自己PRを書くときのポイント

エピソードを使う 自己PRでは、具体的なエピソードを添えながら自分の強みを伝えるのが効果的です。ただし「私は努力家です」と書くだけでは印象に残りません。気をつけましょう。

例:
アルバイト先でのリーダー経験をもとに、「課題を解決するための提案を行い、チームの成果を向上させた」という具体的な行動や結果を記載する。

PREP法で構成する PREP法(Point, Reason, Example, Point)は、説得力のある文章を書くための基本構成です。

  • Point:強みを考慮して
  • Reason理由:その強みがなぜ自分にとって重要か説明
  • Example例:強みを証明する具体的なエピソードを紹介
  • Point:最後にその強みを再確認し、企業への貢献に結び付けます

例:「私は困難な状況でも諦めずに努力を続ける力があります。(ポイント)大学時代、地域活性化プロジェクトの企画で、協力団体との調整が難航しましたが、諦めずに繰り返し交渉を重ね、最終的に協力をお願いできました。(理由と例)この経験を踏まえ、御社でも粘り強く課題に向き合い、成果を出すと考えています。(ポイント)」

青森ならではの経験を盛り込む 自己PRには、地元での経験や取り組みを積極的に盛り込みましょう。例えば、「青森の祭りでのボランティア経験」や「地元産業研究に関する」などがあれば、地域に根差した価値観を伝えられます。

学生時代に頑張ったこと(ガクチカ):あなたの行動力をアピール

採用担当者が知りたいこと

ガクチカ(学生に力を入れたこと)は、「応募者がどのような場面や環境でうまく対応/適応できたのか、結果を出したのか」を見るための質問です。この質問では、行動力や挑戦心、問題解決力を伝えるがポイントです。

ガクチカを書くときのポイント

「取り組みの背景」から書き出す ガクチカは、結果だけを書けばいいわけではありません。

例:「大学時代、青森の地元農業の魅力を発信するためのイベントを企画しました。地元で農業離れが課題とされる中で、その魅力を若い世代に伝えたいと思ったからです。」

「課題」と「解決策」を明確に示す 活動の中で着目した課題と、それをどのように解決したかを具体的に記載しましょう。この部分が採用担当者にとって、あなたの思考力や行動力を評価する重要な材料になります。

「結果」だけでなく「学び」を書く 活動の結果だけでなく、「その経験から何を学んだか、次にどうしようと考えたか」を書くことで、あなたの成長を伝えられます。

例:「この活動経験を大切に、周囲との連携や調整の大切さを学びました。この学びを御社でのプロジェクト推進に貢献したいと考えています。」

具体例:構成と文章例(テンプレート

志望動機(テンプレート)

「私は御社の○○に共感し、感動しました。時代学生に○○の活動で培った△△という経験を踏まえ、御社の□□に貢献したいと考えています。」

自己PR(テンプレート)

「私は○○という強みを持っています。これまで△△に取り組む中で、□□という成果を上げました。この経験を踏まえ、御社で✕✕の分野に挑戦したいです。」

ガクチカ(テンプレート)

「学生時代、私は○○に力を入れました。この活動では△△という課題に着目しましたが、□□という方法で解決しました。この経験から✕✕を学び、今後も学びを続けさらに深めていきたいと思っています。その学びを貴社での業務遂行に活かして参りたいと考えています。」

エントリーシートは「自分の未来への切符」

エントリーシートを書くことは、自分の経験を整理し、これまでの努力を未来に繋げる大切な作業です。少しずつでも良いので進めていきましょう。

次回は、自己分析で強みを見つける方法をご案内します。

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