今週はエントリーシート作成をテーマに5日間の連載記事としてご案内いたします。26年卒の皆さんのなかには既にある程度書きあげた方もおられるかも知れません。これから年末年始の時間を活用して取り組む方もおられるでしょう。既に書き上げた方は内容のチェックとして、これから着手される方へはエールの想いをこめてご案内します。
エントリーシートは就職活動の「第一関門」
就職活動を進めていく中で、多くの企業がエントリーシート(以下、ES)を求めます。ESは、採用担当者が応募者を最初に評価する重要な資料であり、あなたを「次の選考に進むか」を判断する重要な基準となります。
ESは履歴書と混同されることもありますが、それぞれの役割が異なります。履歴書は主に「基本情報(学歴・職歴・資格など)」を伝えるものですが、ESは「応募者の人柄」特にESでは、自分らしさやワクワクを企業への想いを真剣に伝えることが求められます。
この連載では、ESを「書類選考を突破するための武器」に変える方法を、具体的なステップやコツをじっくり解説していきます。役割を行っているのか、また企業の採用担当者がどこを見ているのかを掘り下げていきましょう。
エントリーシートの目的を理解しよう
ESを作成する前に、その役割や目的をしっかりと準備しておくことを大切です。では、具体的にESが結果を出す役割とは何でしょうか?
1.採用担当者が「あなたを知る」ための資料
ESは、採用担当者が「あなたの強みや価値観、会社への熱意」を初めて知る機会です。企業には毎年多くの学生が応募しますが、全員と面接するのは現実的ではありません。そのため、ESを使って応募者の情報を収集し、次のステップに進むべき人材を絞り込んでいるのです。
採用担当者が特に注目するポイントは次の3つです:
- 志望動機:「なぜこの会社を選んだのか」という理由。
→ 志望動機からは、応募者がその企業をどれだけ考えて、共感しているかがわかります。 - 自己PR:「自分の強みや人間柄」を伝える部分。
→ 自己PRでは、その人の個性や能力、そしてチームへの適応力を捉えようとしています。 - 学生時代に頑張ったこと(ガクチカ):学生時代に受け取った具体的な経験。
→これまでの行動や成果から、入社後の活躍をイメージします。
特に、青森県内の企業に応募する場合は、「地元への想いや意識貢献」を自然に盛り込むことがポイントです。「地域に根差した働き方」を求める企業は多く、地元の魅力や課題を理解していることを示すと、採用担当者の印象に残りやすくなります。
2. 面接の資料を提供するためのもの
ESは審査選考を通過するだけでなく、次の面接にも大きな影響を与えます。面接では、ESに書かれている内容をもとに質問が行われることが一般的です。内容が面接でのコミュニケーションに直結します。
例、自己PR欄に「アルバイトでのリーダーの経験」を書いた場合、「具体的にどんな課題の解決に直面したのか、どう解決したのか?」のような質問がされる可能性が高くなります。 「地域貢献」というキーワードを使った場合、「どのような貢献をしたいのか?」と掘り下げられるでしょう。
このように、ESの内容は面接での自己アピールの土台となります。な選考結果に良い影響を考慮できます。
採用担当者の視点を理解しよう
ESを効果的に仕上げるためには、「採用担当者がどこを見ているのか」を把握することが重要です。
採用担当者が注目する3つのポイント
- 会社とのマッチング
採用担当者は「この学生が会社の価値観やカルチャーに合うかどうか」を重視します。特に青森県の企業では、「地元に根付いて働きたい」という意識が評価される傾向があります。 - 熱意と本体性
志望動機や自己PR、ガクチカから「自分で考え、行動力」や「目標に向かって努力できる姿勢」が伝わるかがポイントです。 ESには、あなたがどれだけその会社に入りたいか、またどのように貢献できるかを具体的に書きましょう。 - 具体性と説得力
採用担当者は、多くの学生のESを読むため、抽象的なような内容は記憶に残りません。では、他の応募者との差別化が難しいです。
エントリーシート作成に向けた応援メッセージ
自分自身を見つめ直し、これまでの経験や努力を言葉に変え、未来への道を切り開くための「挑戦」です。
最初は「何を書けばいいのかわからない」「自分には特別な経験なんてない」と思われるかも知れません。でも安心してください。一歩ずつ、自分の過去や価値観を見直していけば、必ずあなたらしさを表現できる素材が見つかりました。 それを丁寧に言葉にしていくことで、きっと企業の採用担当者にも響くESが完成します。
青森県内の企業が求められているのは、完璧な人ではなく、「自分らしく、地域に貢献しながら成長したい」という熱意を持った人です。自信を持って作成してください。企業の担当者も、あなたが真剣に考えた文章をしっかり読んでくれるはずです。
最後に、エントリーシートを書く時間は、あなたの未来を作る時間です。焦らず、一つ一つに向き合って考えてみてください。その努力が必ず良い結果に繋がると信じています。
次回は、「エントリーシートの基本構成と具体的な書き方」について一緒に詳しく解説します。
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