25年卒 自己分析のデキ

2月に入ると春から4年になる学生からの相談メールが増えてきます。3月から本格稼働となる就活を前にして届くメールで多いのは、自己分析の質や深さについて不安を持っているといった内容です。

活動ではあなた自身を知ってもらうことで、ビジネスの世界のマーケティングの知識やスキルを活用することができるものです。すると、ESや面接は、マーケティングの仕上げと考えてもいいでしょう。

このように就活を捉えると、自分が自分のことをしっかり理解していることが活動の源泉になることが理解できるのではないでしょうか。だから、自己分析なのです。

そこで今回は、取り組まれた自己分析をこの時期に総点検するなら・・・と考えいくつかのポイントをお伝えしたいと思います。お役に立てれば幸いです。

自己分析では深さが求められる「内的分析」と思い込みを逓減させる「外的分析」の2つが大切です。

まずは内的分析です。自分の内面をいかに明確に捉え理解できているかどうか、ということです。あなたの価値観・情熱・願望・環境への適合・パターン化された反応・他者への影響力など細目を上げるときりがありません。もう少しわかりやすくいうと、次のような質問にあなた自身の言葉で言語化できているかどうかがチェックポイントです。

  • 自分は人生で何を大事にしたいのか?
  • 自分は何に対して特に情熱を感じるのか?
  • 自分はどういう時に怒りをおぼえるのか?
  • 何を傷つけられるといやなのか?
  • 何が強みなのか?
  • 自分の言動は周りにどんな影響を与えているのか?

いかがですか、問いにしっかり答えることができたでしょうか。

次は外的分析ですがこれは、あなたを、他者がどう見ているかを理解できているか、どうかです。つまり、あなたのことを周りの人はどのように認識しているかを正確に把握することを外的分析と言っています。(内的分析も外的分析もSelf-awareness理論から借用した私の造語です)

すると、自己分析を2×2のマトリックスで表すことができます。

自己分析を行う目的は上述したとおり、あなた自身を知ってもらうことです。これをブラさずに取り組むことが大事です。なかには迷宮に入り込んだように自己分析の沼にハマってしまう学生がおられますので要注意です。そのために、迷子の法則を知っておくといいでしょう。

迷子は何故迷子になるのかというと、①いまでおこにいるのかわからない ②どこから来たのかわからない ③どこに行けばいいのかわからない つまり、スタート・いまここ・ゴールの3つが不明だから迷子なのです。自己分析の目的は迷子でいうなればゴールに当たります。何のために今それをしているのか、この思考はあなたが職業人になったら絶対身につけておくべき思考のひとつです。

これも外的分析に入る話ですが、たとえば、初対面の相手に表面的にあなたがどう受け取られるかと、あなたをよく知る人があなたをどう見ているかは、大きく異なることがあることをちゃんと理解しておくことが大切です。

つまり、あなたへの第一印象を正しく理解しておくことです。あなたをよく知る人のように多くの時間をあなたと過ごした人は、あなたの理解度も高まって当然ですが、就活のように面接でも30分程度の時間あなたとコミュニケーションを取る面接官ではやはりその密度も積度も制限があります。ですので、あなたの見た目や話し方のイメージからどんな第一印象を相手に与える傾向がありそうか、ということも押さえておきたいポイントです。

今週もお読みいただきありがとうございました。25年卒の皆さん、週末は自己分析総点検!をして、本格的な稼働に備えてみてはいかがでしょう。

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