成果をあげる能力

現代経営学、マネジメントの発明者と呼ばれるピーター・ファーディナンド・ドラッカーを知らないという学生の方が少ないと思うのですが、あなたはどうだろうか?

2005年11月11日、95歳で亡くなられました。20代後半の頃、ひょんなことでマネジメントについての知識不足(ほぼ無知)である我が身に気づいてしまったのがきっかけでした。それから当時の上司の支援を受け、ドラッカーマネジメントを学ぶ機会を得て、今日までマネジメントとリーダーシップを軸に組織・人材開発を生業として参りました。

ドラッカーは成功するためには、「自己の強みや自分がいつ変化すべきかを知ること、加えて自分が成長できない環境から素早く離れる」ことを説いています。私はこの教えは学生の就活にも当てはまるものだと思っていますが、皆さんはいかがでしょうか。

また、ドラッカーは成果をあげる人のタイプというものは存在しないとも考えていたようです。(経営者の条件)そして、ドラッカー自身が知っている成果をあげる人は、気質と能力、行動と方法、性格と知識と関心など、あらゆることにおいて千差万別だと。あの後に、共通点は、「なすべきことなす能力だけだ」と語っています。

さらにドラッカーは、なすべきことをなす能力とは、生まれつきのものではありません。それは習得すべきものだとも断言しています。

ここまで読み進めると、「その能力って何?」「自分にも習得できるの?」って思われたのかも知れません。

成果をあげる人の共通点として、習得せよ、とまでドラッカーが説いた能力とは、実は5つです。

第1は、時間を管理すること。つまり、何に時間を取られているかを知り、残されたわずかな時間を体系的に使うことです。

第2は、世の中への貢献に焦点を合わせること。すなわち成果に勢力を向けることです。

第3は、自らの強みに基準を据えること。先輩、友人、後輩、先生、家族などについても、強みを中心に据えることです。

第4は、力を集中すること。それは優先順位を決め、それを遵守すること。

第5は、成果をもたらすよう意思決定をすること。

いかがですか。私は本当に就活でも活用できる教えだと考えているのです。これをお読みのあなたが大学1、2年生であれば、時間的余裕もおありかと思います。【ドラッカー入門 新版/ 上田惇生著 井坂康志著】をお読みになると、ドラッカーの見方、考え方に触れることができると思います。

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