毎年、学生の就活が落ち着いた時期に公表される「就活の反省」のなかには、これから就活を迎える後輩学生にとって、教訓となる言葉があります。
反省点として最も多いのが「自己分析をもっとしておけばよかった」で、裏を返せば「行った自己分析が甘かった」ということです。
自分の魅力や特徴、強みがしっかり自己認識できていないと、なぜその業界に入りたいのか、自分の個性や強みを活かして将来どのように活躍したいのか、仕事を通してどんな人間になりたいのかなどについて、説得力のある話/ESにならないのです。
よって、ESは通過しませんし、面接でもしっかりアピールできません。そこで「もっと自己分析をしておくべきだった」と後悔することになるのです。
下図は23年卒対象の調査と22年卒対象の調査結果です。自己分析の反省はここ数年上位を占めているのですが、残念ながら先輩の苦い体験学習が後輩に活かされていないようです。


就活では「汝自身を知ることが最も重要」といったことを機会あるごとにおつたえしていますが、これは自己認識を高めることを推奨することで、就活だけではなく今後のキャリアを考える際にも重要なキーワードとなると考えています。
特にコロナ禍に入って以来、就活に関する話題を学生とする機会には「学生時代にどれだけ真摯に自分と向き合ったかが、キャリア初期の活躍やステップアップに大きく影響する」旨をお伝えしています。
就活における自己分析のポイントは、自分の強みが自己PRでしっかり且つ明確に伝わるものになるまで考え抜くことが大切です。
自分の特徴をひたすら磨いて武器とし、宝にしていくのがキャリアだとも言えます。しかし、自分の特徴をしっかり考えさせる機会が日本の教育にはほとんどないのが現状です。だから多くの人が自分の特徴、強みをわかっていません。大学卒業まで16年も学生生活があるのに、学校でも家庭でも一番大事な自分の特徴、強みをよく考えて自分と向き合うことをせず、タイミングが来たからと就活をして、時が来たからと職業人にはなってみたものの、自己認識が低い状態にすら気づけない人が少なくないのです。
あなたの強みを見つけ出すワークショップが9月に開催されます。24年卒学生の皆さんのご参加をお待ちしています。
