インターンシップ企業選びで失敗しない!|目的達成のための実践リサーチ術

皆さん、こんにちは!「あおもりHRラボ」です。

昨日の記事では、夏のインターンシップに「なんとなく」参加するのではなく、「自分軸」を見つけるための具体的な目標設定の重要性をお伝えしました。自分の「なぜ?」が明確になると、インターンシップへのモチベーションもグッと高まりますよね。

さあ、目的が明確になったら、次のステップは「参加する企業を選ぶ」ことです。

インターンシップの機会は限られていますし、皆さんの大切な時間も有限です。「目的は定まったのに、選んだ企業が全然合わなかった…」なんてことになったら、せっかくの準備が水の泡。

そうならないために、今日は「参加企業選びで失敗しないための実践的リサーチ術」を徹底解説します。単に企業のウェブサイトを見るだけでは分からない、「あなたが本当に知りたい情報」を効率的に見つける方法をお伝えしますよ!

その企業リサーチ、本当に「あなたのため」になってる?

多くの学生さんが企業リサーチと聞いて、まず思い浮かべるのは企業の公式ウェブサイトだと思います。もちろん、企業サイトは最も基本的な情報源ですが、それだけでは不十分な場合が多いんです。

なぜなら、企業サイトの情報は、企業が「見せたい」側面が強調されがちだからです。皆さんが本当に知りたいのは、その企業の「リアルな姿」ですよね?働いている人の雰囲気、実際の仕事内容、企業が抱える課題、将来性…そういった、「自分がそこで働くイメージ」が湧くような情報こそが、インターンシップで「目的達成」するための企業選びには不可欠です。

じゃあ、どうすればそんな「リアルな情報」にたどり着けるのでしょうか? ポイントは、多角的な視点で情報収集を行うことです。

【実践編】「リアル」を見抜くための”超”実践的リサーチ術

闇雲に情報を集めるのではなく、「あなたが設定した参加目的」を常に意識しながら、効率的にリサーチを進めましょう。

1. 公式情報から「裏のテーマ」を読み解く

まずは基本中の基本、企業が公式に発信している情報から深掘りしていきましょう。

企業ウェブサイトの深掘り

IR情報(投資家情報): 企業の財務状況や今後の事業戦略が明確に示されています。企業の強みや課題、将来への投資状況など、「企業がこれからどこに向かおうとしているか」を知る上で非常に重要です。学生さんには少し難しく感じるかもしれませんが、「成長性」や「安定性」といった視点で見てみると、意外な発見があるかもしれません。

「採用情報」以外のページ: 多くの学生さんは採用情報しか見ませんが、「事業紹介」「サービス紹介」「技術情報」「ニュースリリース」「CSR(企業の社会的責任)活動」など、他のページもくまなく見てみましょう。

・どんな技術に力を入れているのか?  どんな社会貢献活動をしているのか?  最近、どんな新しい取り組みを始めたのか?: これらを知ることで、企業が大切にしている価値観や、社員がどんなミッションを持って働いているのかが垣間見えます。

社長メッセージ・役員紹介: 経営層の考え方や、企業が目指す方向性が示されています。「どんな人がこの会社を引っ張っているのか」を知ることは、企業文化を理解する上で非常に有効です。

統合報告書・アニュアルレポート: 上場企業であれば公開されていることが多いです。企業の中長期的な戦略や財務情報、非財務情報(環境、社会、ガバナンスなど)が網羅的にまとめられています。企業の「総合的な実力」を把握するのに役立ちます。

【ポイント!】 これらの情報を見る時に、あなたの「参加目的」と紐付けて考えてみてください。

・ 「営業職のリアルを知りたい」なら、営業部門に関する情報や、お客様との関係性がどう描かれているかに注目。

・ 「チームでの働き方を体験したい」なら、プロジェクト事例や社員紹介でチームでの働き方がどのように描かれているかに注目。

2. 「外部の声」からリアルな姿を探る

企業が発信する情報だけでは見えてこない「リアルな姿」は、外部の情報源から探ることができます。

ニュースサイト・業界専門誌・経済紙:

  • その企業の最新の動向、業界内での立ち位置、競合との関係性など、客観的な情報が得られます。
  • ポジティブなニュースだけでなく、M&Aや提携、不祥事など、ネガティブな情報にも目を通すことで、企業が抱える課題やリスクを知ることができます。これは、インターンシップ中のグループワークで「この企業が抱える課題は何か?」といったテーマが出た際に、深い洞察を示すための予備知識にもなります。
  • 業界全体のトレンドを知ることで、その企業が業界の中でどんな役割を果たしているのか、将来性はどうなのかを判断できます。

SNS(X, Facebook, LinkedIn, YouTubeなど):

  • 企業の公式SNSアカウントは、最新のイベント情報、社員の日常、企業文化を伝えるカジュアルな投稿など、ウェブサイトにはない生きた情報が満載です。
  • 採用アカウントがある企業も多いので、ぜひチェックしてみましょう。社員が実際にどんな発信をしているかを見ることで、企業の雰囲気をよりリアルに感じられます。
  • 社員個人の投稿(注意が必要): LinkedInなどで社員を検索し、彼らがどんな記事をシェアしているか、どんな話題に興味を持っているかを見るのも一つの手です。ただし、プライベートな内容には踏み込まず、あくまでビジネス視点での情報収集に留めましょう。

口コミサイト(例:OpenWork, En Lighthouseなど):

  • あくまで「参考情報」として活用しましょう。個人の主観が強く反映されているため、全ての情報を鵜呑みにするのは危険です。
  • ただし、「給与水準」「残業時間」「企業文化」「社員の士気」など、公式情報からは得にくいリアルな情報が含まれていることがあります。
  • 複数の口コミを比較し、共通して指摘されている点や、良い点・悪い点がバランスよく書かれているかなどを確認しながら参考にしてください。
  • 「インターンシップの内容」に関する口コミがあれば、参加前に具体的なイメージを掴むのに役立ちます。

3. 「生の声」から核心に迫る

最も価値のある情報は、実際にその企業で働いている人々の「生の声」です。

大学のキャリアセンター:

  • 過去の先輩たちのインターンシップ体験談や、OB/OG訪問の紹介をしてくれます。
  • キャリアセンターの担当者は、さまざまな企業の採用担当者と頻繁に情報交換をしているため、ウェブサイトには載っていない「企業が学生に何を求めているか」といった深い情報を持っていることがあります。積極的に相談に行ってみましょう。

OB/OG訪問:

  • インターンシップ参加前に、可能であれば志望する企業や業界のOB/OGを訪問することをおすすめします。
  • 「実際の仕事のやりがい」「大変なこと」「入社して感じたギャップ」「会社の将来性」など、具体的な質問をぶつけてみましょう。
  • 「インターンシップではどんなことを意識したらいいか?」といったアドバイスももらえるかもしれません。
  • 質問リストを事前に準備し、有意義な時間にするためのマナーも忘れずに。

企業のイベント・説明会:

  • インターンシップとは別で、企業が開催する少人数制のイベントや説明会に参加してみましょう。
  • 社員の方々と直接話す機会があれば、そこで感じた「雰囲気」や「空気感」は、貴重な情報になります。
  • 質疑応答の時間では、ウェブサイトを調べれば分かるような質問ではなく、「あなたがリサーチして生まれた疑問」や「インターンシップで達成したい目的」に繋がる質問をしてみましょう。

リサーチした情報を「自分軸」にどう繋げるか?

せっかく集めた情報も、ただ羅列するだけでは意味がありません。大切なのは、それらの情報をあなたの「参加目的」と「自分軸」にどう繋げるかです。

リサーチを進める中で、

  • 「この企業は、私が求めている〇〇の経験ができそうだ!」
  • 「この業界は、自分の△△という強みが活かせるかもしれない」
  • 「この企業の文化は、私の大切にしたい価値観と一致している」

といった発見があれば、ぜひメモしておきましょう。

逆に、「何か違うな…」と感じる部分があれば、それも大切な気づきです。なぜ違うと感じるのかを深掘りすることで、あなたの「自分軸」はさらに鮮明になります。

まとめ:事前リサーチは「熱意」を育む大切な準備期間

夏のインターンシップは、単なる「就活イベント」ではありません。皆さんが自身のキャリアと真剣に向き合い、「どんな自分になりたいか」を見つけるための大切な第一歩です。

その第一歩を確実に踏み出すためにも、事前の企業リサーチは非常に重要です。闇雲に情報を集めるのではなく、「自分の参加目的」を軸に、多角的な視点で「企業のリアルな姿」を探る。このプロセスこそが、インターンシップを有意義なものにするだけでなく、その後の選考に繋がる「深い熱意」を育むための大切な準備期間となります。

しっかりリサーチすることで、皆さんのインターンシップへの期待値も高まり、「よし、このインターンシップで、私は〇〇を掴むぞ!」という強いモチベーションが生まれるはずです。

次回予告!

企業選びのリサーチ、バッチリでしょうか?

明日の記事では、いよいよインターンシップの応募段階に踏み込みます。せっかくリサーチした情報を活かして、「選考を意識する!」インターンシップで「目を惹く」履歴書・ES作成の極意について解説します。皆さんの熱意を企業に伝えるための具体的な書き方をお伝えしますので、どうぞお楽しみに!

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