秋冬インターンシップの募集が始まりました。すでに定員に達したプログラムもあり、学生の意欲が伝わってきます。夏のインターンシップでは超短期のオープンカンパニーや短期のキャリア教育への参加が大半でしたが、秋冬では就業体験が主となるタイプ3への参加が増えるようです。夏のインターン参加後のアンケート調査に上がっていた声に沿った動きが早速現れているように思われます。
全国主要企業1200社余りに、25年卒の採用計画を尋ねた結果、24年卒の採用活動同様に「売り手市場」になるようです。
ディスコの調査では、全体の半分を超える56.5%の企業が「今年度並み」と回答をしています。さらに「増える」と答えた企業が27.7%でした。一方で「減る」と答えたのは4.1%でした。つまり、増加が減少を大きく上回っていることが明らかです。その他の調査結果においても同様の傾向が伺えますので、25年度の学生有利である「売り手市場」と捉えていいでしょう。
企業の採用面接の開始時期は大学4年の6月以降となっていますが、企業の人材不足などを背景に前倒しして行う企業が増えているのが実態です。
加えて、25年卒の採用からは、インターンシップが新しい制度で実施されたこともあり、早期化の傾向はさらに進むのではないかと考えられます。企業が学生に内定を出し始める予定の時期を尋ねてみると、最も多かったのは「3月」で22.0%、続いて「4月」が20.2%でした。
「12月以前」という企業も11.9%に上り、「1月」「2月」と答えた企業も24年卒の実績より増えていることがみられ、採用活動の早期化はさらに進むことが予想されます。
前述したように、一定の条件を満たすことで、インターンシップで得た情報を採用に活用することが可能となった25年卒からの採用は、これまでの流れから変化が起きると捉えて準備を進めるといいでしょう。つまり、感度の高いアンテナを立てることが大切です。例えば、早期に初めて長期的に採用していこうと考えている企業が増えている流れがあります。また、従来の採用スケジュールを改める企業もあるでしょう。25年卒の皆さんは、変化をチャンスと捉えて、機会損失をおこさないよう、自分の就活スケジュールをセルフマネジメントする必要があることをしっかり理解しておくことが大事です。
学生の本分である学業を疎かにすることはいけませんが、これからの長い人生に影響をおよぼすファースト・キャリアを安易に軽く扱うのはいけません。そのためにも徹底した自己分析とそこから導き出した職能に関わるあなたの強みをベースに自信の可能性を信じて前に進んで参りましょう。就活のヒントや気づきを得ていただけるワークショップを11日に青森市、18日に八戸市で開催いたしまます。どちらの日程も土曜日の午後から、参加は無料です。是非ご検討ください。