25年卒 インターンシップ実態調査

25年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査 中間総括がマイナビから発表されました。その概要をレポートします。

10月時点でこれまでのインターンシップ・仕事体験に参加したことのある割合は前年比1.9pt増の89.5%で、2015年10月の調査開始以来、最も高い割合となりました。

平均参加者数についても前年比0.3社増の6.0社となり、インターンシップ・仕事体験へ学生が積極的に参加している状況が明らかになりました。

インターンシップの定義改正が行われるなど、学生の関心も高まったことが背景にあると推察されます。

インターンシップ・仕事体験の選考(エントリーシートや面接)を受けたかを尋ねたところ、「受けたことがあり、1回以上は選考に落ちたことがある」が最多の57.4%で、「受けたことがあり、すべて通過した(10.8%)」とあわせると、全体で68.2%がインターンシップ選考受験の経験者であり、25年卒ではインターンシップ選考に参加する割合が高まっていることが分かりました。

また、参加したインターンシップ・仕事体験の募集形態については、「先着順で参加できるもの」が最多で63.4%、次いで「選考通過者が参加できるもの」が62.6%と前年から6.6pt増加していました。特にタイプ3・4の就業体験を伴うプログラムは、受け入れ人数が限られるため、選考を設けるケースが増えていることが伺えました。

今後参加したいインターンシップ・仕事体験の特徴を尋ねたところ、最多は「複数日程のなかから参加日を選べる」の53.5%で、「対面形式でかいさいされる(51.6%)」、「採用選考で有利になる(50.6%)」と続いていました。

また、インターンシップ・仕事体験への参加に当たって困っていることを尋ねたところ、「参加する時間の余裕がない」が最も多く51.6%となっていました。学業や課外活動などもあるなかの参加となるため、複数日程のなかから参加日を選べることは参加意欲を高める大きな要因となっているようです。

キャリア形成支援活動への参加状況を、低学年時(大学1、2年生)と大学3年生以降で分けて尋ねたとこと、多くが大学3年生以降での経験として回答しており、低学年時においては、「参加していない」が最多で67.1%となっていました。22年6月に改正された三省合意においてキャリア形成支援活動は、学生自身のキャリア観・職業観の醸成度合いや参加目的によって選択できるようにプログラムを用意することが推奨されています。しかし25年卒の学生は、自分自身が低学年のタイミングでこうした改正への対応は行われていなかったため、低学年時の準備が十分でなかった可能性があるとも考えられます。

しかし、卒業後の進路やファースト・キャリアについての考察を、就活を機に取り組むことに少し問題があるようにも思えます。一度限りの自信の人生を自分らしく豊かに生きるためには低学年時から、自身のLIFEとJOBを合わせたキャリアを考察する時間を持つべきではないでしょうか。そうすることで、「インターンシップ・仕事体験に参加する時間の余裕がない」という残念なことを回避できるかと思います。さらに、インターンシップ・職業体験を時間に余裕があれば参加したいといった思考では、職業観や資質を疑われてしまうことになることも理解しておくべきかと思います。

学業においても、就活においても、仕事においても、事前の準備でその成果が変わることをよくよく理解しておくことが大事です。

関連記事一覧

TOP
TOP