志望動機について

就活を進めるなかで高頻度の確率で訊ねられる「どうして弊社を志望されたのですか?」の質問にあなたはどう回答するでしょうか。

聞き手である面接官の多くは二分類で回答を精査しています。その一つはこれもまた多くの学生が口を揃えたように話す「御社を志望した理由は、御社の掲げる経営理念に共感したからです」という回答です。いつ頃からだろうか、本当によく聞くのです。しっかり面接対策に取り組んできた学生には申し訳ないが、実のところもう使い古された台詞にしか聞こえてこない、つまり採用担当者に響かない言葉となっていると思うのです。

実際に経営理念に共感しているのであれば、企業側としてはとても望ましいことではあるのです。だからこそ、あなたが共感していることをちゃんと言語化することが大切になります。そのポイントになるのが、昨日述べた「自分のため」という考え方になるのです。志望理由を考える上でも役に立つ思考です。

志望企業の経営理念と、あなた自身のビジョン・パーパスがマッチしていること、ゆえに仕事を通してどんなことを成すことに努力ができ、企業の理念実現に役立つ人材となり得るのかを相手にイメージできるように伝えることです。

ここでお伝えしたいことは、面接などの応答で型だけを丸呑みした回答ではうまくいかないことです。如何せん相手は百戦錬磨のプロ面接官であることを忘れてはいけません。

「経営理念が素晴らしいと感じた/思った」ことと、「自分のやりたいことが、志望企業とマッチしている」ことは、本質的に異なる内容の話となります。

経営理念が素晴らしい、といわれるのは嬉しい話ですが、面接官が知りたい文脈は「共感」の中身なのです。その学生と自社の理念がどのように繋がるのかに注目するのです。しかし、共感を台詞にある言葉の一つとしか捉えていないと伺える応答が多くの学生か返ってくるのです。

昨日も触れましたが、今の採用活動で企業側が注視している人材像としては、「自分のために」自社で働くことができる人、「自分のビジョン・パーパス」と「自社の理念・目標」が一致していた、組織のために主体的に行動できる人であるかどうかを見定めている傾向があるのです。

人材不足や採用難が経営課題として挙げられる時代になってはいますが、「誰でも良いから弊社に来てください!」的な採用活動をしている企業はないのです。もしそういう企業が合ったら、別の意味で要注意しなければいけません。

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