企業研究の基本の“き”|情報を“集める”から“読む”へ変える3つの視点

はじめに|企業研究って、正直よくわからない…

就活が本格化してきて、「企業研究しようね」と言われること、増えてきたと思います。

でも実際、こんなふうに思っていませんか?

• とりあえず企業HPを読んだけど、いまいちピンとこない

• 情報は集めたけど、自分の言葉で説明できる気がしない

• 何社も見てたら、全部似て見えてきた…

そう、企業研究ってやってる“つもり”になるのが一番危険なんです。

でも安心してください。

今回のこの記事では、「情報を集める」から一歩進んで、“自分の目で読み解く”企業研究の考え方をお伝えします。

「何から始めればいいのか分からない」

そんな状態を抜け出す、“読み方の視点”が身につく3ステップをお届けします!

第1章|「とりあえず調べた」が危険な理由

企業研究を始めたばかりの人にありがちなのが、

✔ 企業HPを見る

✔ 採用ページをチェック

✔ リクナビやマイナビで情報を保存

これらをやって「企業研究できた!」と思いがちです。

でも…これだけだと、選考では使えない情報ばかり集めて終わってしまう可能性が高いんです。

たとえば、説明会や面接で聞かれるのは、

「なぜこの会社を志望したのですか?」

「他の企業ではなく、うちを選んだ理由は何ですか?」

こう聞かれたとき、調べただけの情報では答えられません。

必要なのは、“企業の何に共感して、どう自分とつながるか”という、“自分の視点”をのせた答えなんです。

第2章|企業研究は「選ばれる」じゃなく「選ぶ」ためにやる

多くの学生さんが、企業から“選ばれる”ことに意識を向けがちです。

でも、就活って本当は、「あなたがどんな会社で働きたいかを選ぶ」プロセスでもあるんですよね。

企業研究の本当の目的は、

自分と企業の“相性”を見極めること。

つまり、「この会社、好きかも」だけで終わらせず、

• どこに惹かれたのか?

• 自分の価値観や将来像と、どこが重なっているのか?

• この会社で働くって、どんな未来につながるのか?

こういった“自分と重なるポイント”を見つけていく作業なんです。

それが、自信のある志望動機を生み出すヒントになります。

第3章|企業を“読み解く”3つの視点

ではここからは、具体的にどうやって企業を見ると“自分との接点”が見えてくるのか?

企業研究の3つの視点を紹介します。

①「What」:この企業は“何をしている”会社?

まずは王道の視点、「この会社は何をやっているのか?」です。

でもここで止まらないでほしいんです。

「○○の製造販売をしています」

「□□サービスを提供しています」

これだけじゃ情報としては表面的。

「何を、誰のために、どんな価値を届けているのか」まで読み取りましょう。

たとえば、食品メーカーなら…

✘ 食品を作っている

◎ “健康で安心な毎日を支える”食品を社会に届けている

社会にどう貢献しているか?まで考えると、会社の「顔」がはっきりしてきます。

②「Why」:なぜその事業をしているの?

次は「なぜこの会社はその仕事をしているのか?」という、企業の理念や想いを読む視点です。

HPの「企業理念」ページに書いてある文章、

流し読みしていませんか?

• その理念は、なぜ生まれたのか?

• どんな課題を解決しようとしているのか?

• 創業者や歴史とどうつながっているのか?

ここをしっかり読み取ると、“共感”が“志望動機”に変わる瞬間がきます。

✅ たとえば:「誰もが学べる社会をつくる」IT企業

→ 自分が教育に助けられた経験と重なって、“この会社で働く意味”が見えてくる。

③「How」:どうやってそれを実現している?

最後の視点は、「この会社はどんなやり方で仕事を進めているのか?」という、働く環境・カルチャー・制度の見方です。

• 若手にも裁量があるか

• 社員はどんな人たちが多いか

• チームワーク重視か、個人プレー重視か

• どんな働き方を支援しているか

自分の性格や働き方の好みに合っているかを考えるために、とても大切な視点です。

✅ たとえば:「失敗を恐れず挑戦しよう」という文化の会社

→ 自分が慎重派だと感じるなら、「合うか?」を考える材料になる。

第4章|企業HPって、どう見たらいいの?

企業HPを開いたときに、まず見るべきは以下のポイント。

ページ見るポイント
トップページ写真・色・メッセージから第一印象をつかむ
企業理念/ビジョンキーワードに注目:「未来」「社会」「人材」など
採用情報求める人物像・社風・制度を確認
ニュース・リリースどんな活動をしているか、社会との関わり方

HPを見るときは、「自分がここで働いてるとしたら…」とイメージしながら読み進めると、“ただの情報”が“自分の判断材料”に変わってきます。

第5章|企業研究は、自分の選択眼を育てるチャンス

企業研究って、面倒だし、最初は時間もかかる。

だけど、しっかり向き合えば、「ここで働きたい!」が“自分の言葉”で話せるようになります。

そのとき、企業のことだけじゃなくて、

• 自分が何に共感して

• どんな未来を描いていて

• どんな働き方をしたいのか

“自分の軸”も一緒に見えてくるようになります。

まとめ|自分の目で読んで、自分の言葉で語れるように

企業研究は、「調べる」から「読み解く」へ。

そして最終的には、「語れる」ようになることがゴールです。

自分の中で“ピンとくるポイント”を見つけたら、それを大事にしてほしい。

その感覚は、あなたにしかわからない“働く感性”の原石です。

迷っても大丈夫。時間がかかっても大丈夫。

自分の言葉で、自分の未来を選べる人になるために、今こそ“読む力”を磨きましょう。

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