24年卒 内定率2月1日時点

2月に入ってから就職情報会社が実施した調査結果が公表されています。24年卒内定率の高さが目立ちます。今回はリクルートの就職プロセス調査からご紹介します。

24年卒の大学生の就職内定率は2月1日時点で19.9%、前年同月差6.4pt上回っていました。いまの採用スケジュールになった2017年卒以降で最も高い水準であったことがわかりました。

この結果は約5人に1人の学生が内定を得ている結果となります。コロナ禍が比較的落ち着き、採用意欲を高めた企業の動きが現れていることが伺えます。さらに、選考のオンライン化が進み、企業の採用活動の効率が向上していることも要因と考えられます。

内定が多く出ている業種では、

  • 情報通信業 23.7%
  • サービス業(他に分類されないもの) 17.6%
  • 小売業 15.7%
  • 機械器具製造業 10.1%
  • 製造業(機械以外)9.5%
  • 飲食店・宿泊業 7.4%
  • 卸売業 5.0%
  • 不動産業 5.0%

情報通信業、サービス業、小売業が例年と変わらず上位でした。また、コロナ禍から回復傾向にある飲食・宿泊業、卸売業、不動産業は昨年から増加していました。

全体として、業種を問わず採用の動きが活性しているように伺えます。この背景には、労働人口が減少するなかで、新卒採用を人事戦略上重要視する企業が、コロナ禍の落ち着き状態を見て、活発化しているのではないでしょうか。

都市部の地域で内定率をみると、関東26.7%、中部22.5%、近畿16.7%、それ以外の地域7.6%となっていて、東京・名古屋・大阪の大都市を抱える地域の内定率が突出している結果であることがわかります。大企業群が積極的に採用活動を進めていることが伺えます。

現在の活動状況を尋ねたところ「エントリーシートなどの書類を提出した」「WEB面接を受けた」「面接など対面で選考を受けた」といった回答率はいずれも昨年の同時期の調査を上回っていて、選考段階に進んでいる学生が増えていることがわかります。

ただし、この状況はあくまでも全体の一部であり、3月の解禁から本格化となりますので、焦る必要は無用です。

現在の自分の準備状況を客観視して、自己分析、業界・企業研究、ESなどに不足がないか、分からないことを分からないままにしていないかなどの総点検をしっかり行いましょう。

3月に入ると途端にスケジュール調整が大変になってきます。体調管理も含めて就活本格稼働前に心身両面でしっかり整えておくことが大切です。

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