マイナビより「26年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査5月」が発表されました。今回は「就職と学業の両立」や「将来設計」などに焦りを感じている学生が多いことが明らかになりました。就活準備を迎える前に、自身のキャリア志向を整えることの大切さが浮かび上がっていると思われます。
インターンシップ等申込率
5月単月でのインターンシップ・仕事体験へ申し込んだ割合は59.2%(前月比15.2pt増)となっていました。24年卒、25年卒の6月実績が8割に達していたことを踏まえると、これから夏季インターンシップの時期に向けて申込を行う学生が増えることが予想されます。

参加する企業を選ぶポイントで回答が多かったのは、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」30.3%、「安定している会社」16.8%、「給料の良い会社」10.9%と続いていました。自身がやりたい仕事を実際に体験する場として活用する学生が多い一方、会社の基盤や給与面など、実際その企業で働くことをイメージしながらインターンシップ・仕事体験先を選ぶ学生も多いことが伺えました。

学生生活が折り返しになったいまの気持ちについて
3年生5月時点の心境を聞いたところ、85.0%の学生が「もう半分終わってしまった」と焦りを感じている声が挙がっていました。

心境の理由を自由回答で尋ねると次のような焦りを感じつが癖の声が寄せられていました。
- 勉強をもっと頑張りたいのに、就活もしなければならないので、時間が足りずに焦ってしまいます。(文系男子)
- 大学の勉強を頑張りたいものの、就職活動が大学3年で本格化してきて少し辛い気持ちがある。もう少し時間に余裕が欲しいと思う。忙しくて、なかなか企業研究に時間が割けない。(文系女子)
- 就職活動をしていく上で、残りの大学生活の間でやり遂げられるのか不安に思う。(理系男子)
- あまり何もしていないが、そろそろ就活、卒研、卒業が迫ってきて、いつの間にか就活に足を踏み入れており、全然就活などの準備が十分でないと思う。(理系女子)
- 自己分析や企業分析に自信を持つことができないため。(文系男子)
- あと2年で社会に出る不安。やっていけるのか、自分に合った会社を見つけられるのか、受かるのか、という不安が大きいです。(文系女子)
- 半分も終わってしまって就活準備ができていないので大慌てています。(理系男子)
低学年時のキャリア形成活動を開始する時期についての考え
大学1、2年時のキャリア形成活動を開始する時期として「大学2年生から始めるのがよい」が最も多く39.7%でした。今の心境の声と合わせて読み取ってみると、そもそも就活準備を3年生になってから着手していることに?が浮かぶのです。就活の前に自分自身のキャリア志向を深化させる時間を多くの学生が学生生活のなかで持っていないことが、寄せられていた焦りの原因の本質ではないかと思います。
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