我究館(キャリアデザインスクール)館長の藤本健司氏の記事を読むと、第一志望や複数企業からの内定を得て結果を出した就活生が、どんなことを行っていたことが理解できる。
- 自己分析を早期に行い、次の2〜4の行動を多く実行できた
- 夏期インターンシップに積極的に参加し、志望企業にアピールできていた
- 社会人訪問を精力的に行い、志望業界の社員に自分をアピールしながら、業界研究した
- リクルーター面接で志望動機と自己PRがしっかり語れていた
- 本選考の面接で、1〜4に裏づけられた知識をもとに、自分をアピールできていた
- オンライン選考対策ができていた
近年の就活ではインターンシップ、社会人訪問、リクルーター面談すべての機会が面接の場になっている傾向が見られる。そのため、自分が志望する企業面接の場に1つでも多く参加し、自身をアピールした人が有利に就活を進めることができているようです。一方で、志望業界が不明確で、自分のことをしっかり語れない学生は、動き出しが遅く、行動量も少ないため、心から納得して就活を終えることができていないようです。
就活の結果を分けるのはたった一つの差だと藤本氏は語っている。それは長年人材育成やチームビルディングに関わっている私自身も同感するものです。
就活を心から納得して終えることができるか否かの差とは、「少しでも早く自己分析を行うこと」です。
インターンシップや企業説明会、社会人訪問を数多く行っても、志望業界や企業でなければ、感情や意識、態度、言葉にも熱が入らない。自分が望む進路を早期に明確にして動き出した人の方が、圧倒的に効率よく就活を進めることは容易に理解できる。
さらに、希望する企業が明確な人は、その企業が求めている人材像を早い時点で知ることができるため、企業に自分の能力を効果的にアピールできるようにもなるのです。
自己分析ができている人は、上述した2〜6のどの場面でも、自らの考えをしっかりと伝えられるので、結果として、第一志望からの内定を得ることができるのです。
自己分析から自己認知を高めることは、就活だけのものではなく、社会人になってからも自分を人財に育てる最良のツールなのです。