25年卒 内々定率11月末時点

25年卒の内々定率が学情から発表(25年度卒大学生・大学院生386人から回答)されました。11月末時点の内定率は11.8%でした。前年同期の8.7%を3.1pt上回っていました。

文理別では、それぞれ文系が11.9%、理系が11.6%と並んでいました。

内々定を獲得した学生の内々定数は、ほとんどが1社でしたが、2社からが14.9%と前年同時期13.5%より1.4pt増でした。また前年調査では0%だった3社から内定を得た学生が5.1%になっていました。

内々定を出した企業の業種では、「IT・ソフトウェア・インターネット」が29.2%で最多でした。「教育・福祉・その他サービス」19.4%、「建設・住宅関連」15.8%と続いていました。人手不足が深刻視されている業界が上位に挙がったようです。例年で足が速いと言われていた「情報・調査・コンサルティング」は4位でした。また、従業員規模では「5,000人以上」が32.0%で最多でした。

就職活動(就活の一環としてのインターンシップやオープン・カンパニー参加を含む)をしている学生は「88.7%」と約9割にのぼり、昨年の「88.9%」からほぼ横ばいとなりました。インターンシップやオープン・カンパニーへの参加社数の最多回答は“10社以上”の「40.9%」。前年同時期の33.8%より7.1ポイント増えており、多くの学生が早期から就職活動に取り組んでいることが分かります。

インターンシップやオープン・カンパニーに「10社以上参加した」学生が40.9%と最も多く、前年同月と比べると7.1pt増でした。

学生がそうした具体的な就活の行動を起こした時期は、23年8月、7月、6月の順で計63.0%を占めていました。それイベント合わせると9割の学生が23年夏までに就活をスタートしていたことが分かりました。

現在の俗にいう就活解禁日は24年3月1日ですが、「夏のインターンシップには就活スタート」がスタンダードになっていることが伺えた結果でした。

3年の夏にインターンシップの体験を充実させるためには、やはり低学年時から戦略的にその準備を積む必要があることが分かる結果とも捉えることができます。特に自己分析は資質が問われるものですのである程度の時間がどうしても必要です。そのため1年後期から2年生春を目安に取り組み始めることをお勧めしています。じっくり時間をかけて自分自身と真摯に向き合ってみることで、真の自己に気づき自己認識が高められるのです。また、「自己を知る」には自分だけではできないことでもあります。だからこそ、大学生活を通して交流持つ他者との関わり方が大切になるのですが、そういうことをしっかり理解するためにも、就活で身につけなければならないことの本質を理解することが重要だと思うのですが、いかがでしょうか。

関連記事一覧

TOP
TOP