就職みらい研究所が25年卒学生3,929人(大学生3,070人/大学院生859人)を対象に実施した調査結果から、25年卒の就活にかかった金額(平均)が明らかになりました。
25年卒が6月12日現在で就活に使用した金額は、全国平均で84,434円と、24年卒と比べ1,529円増でした。
使用した金額の内訳では、「交通費」「公務員試験対策費」「スキルアップ費用」などの項目で、前年に比べて平均金額が増加していました。「交通費」の全国平均金額は前年に比べ増加しましたが、コロナ禍前の20年卒と比べると約5割の水準でした。
説明会や選考に参加する形態の希望について尋ねた問いには、説明会では「インラインでの実施を希望する」が37.9%、最終面接では「対面での実施を希望する」が48.9%で最も高い結果だったようです。
実際の参加形態では、説明会・一次面接では「オンラインのみ」と「どちらかというとオンラインが多かった」の合計がいずれも7割を超え、最終面接では「対面のみ」が最も多く47.8%でした。
コロナ禍が落ち着いたこともあり、企業の採用活動におけるオンライン活用が少なくなる予想はあったものの、学生の希望に寄り添える範囲で、採用プロセスにおいてオンラインと対面の使い分けを行った企業が多かったことが伺えます。
就活では地方学生の方が活動費用がかかってしまいます。特に、志望企業が都市圏にある場合は交通・宿泊費が高くつくものです。この点をどう捉えるかは個人差がありますが、活動中はなるべくポジティブに捉えて、心理的負担を避けるようにしたいものです。
近年では、就活費用を貯める目的でバイトをされる学生も多いようです。そうして望む活動だからこそ、真摯さも本気度も高めて、後悔のない就活を進めて欲しいと思います。