苦手意識

昨日は「本当の退職理由」実態調査の結果から、4割以上が本当の理由を伝えていないこと、本当の理由1位は「職場の人間関係が悪い」であったことに触れました。

人間関係を考察する際は社内に限らず、取引先やお客様など社外の人との関係性や普段とコミュニケーションの在り方も含めて捉えてみることが大切です。

人間関係で悩みを持つ理由には法則性があると考えられています。悩みの根っこにあるのは、相手に対しての苦手意識です。苦手な人と思う相手と関わるからこそ、どう接したらいいのか・・・と悩みを抱えるのです。一方で好意的意識を持てる相手には、そんな悩みとは無縁となります。

つまり、人間関係を理由に退職を考える人は、逃げて意識のある人とのコミュニケーションを避けることが目的で、その手段として退職を選択していることが少なくないように思われます。

誤解を避けるために先にお伝えしますが、退職することを否定するつもり摩耗等ございません。むしろ場合によっては、環境を変えることで、その人が見違えるように輝くケースもあります。

今回は人間関係での悩みを少なくするヒントとして、あなたにとって好意的な人と苦手意識な人を言語化し、なぜ好意的なのか、なぜ苦手なのかを、一度しっかり把握することをお勧めします。

私たちは誕生後の成育した環境や背景から、他者に対するイメージを持つと考えられています。そこに好意的や苦手意識につながる、人に対する見方考え方の基準となるようなものができあがるのです。

例えば、幼少期から親の干渉が少なく、放任主義で育った人は、自分で自由に意思決定してきた経験が豊富です。その人には、小さくても裁量権を与える上司や職場文化であれば相性がいいでしょう。一方で、マニュアル重視で、決まったやり方や型にはめ込むような上司や職場文化であればストレスを溜め込むことになるでしょう。

人間関係における好意・苦手を言語化してみると、自分が悩む根っこにある因子に気づくことができるのです。交流分析(Transactional Analysis)では、「幼児決断」としてわかりやすく学ぶことができます。

悩みの因子に気づくことができれば、あとはその解決に向かって具体的に行動をするだけです。勿論、一定の時間が必要でその間はトレーニング期間となります。

交流分析(Transactional Analysis)とは、心理学パーソナリティ理論です。また、人格と個人の成長と変化における体系的な心理療法の理論です。 交流分析は、一つのパーソナリティ理論として円満なパーソナリティ獲得、個人が成長し変化するための体系的な心理療法であり、コミュニケーション理論や生涯発達理論でもあり、潜在能力の顕在化・自己実現にもつながります。人の心と行動を快適にする心理学と言われます。弊社ではご要望に応じたTA研修を承ります。

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