9月になり夏季インターンシップも一段落。秋に向けて24年卒学生の就職活動が本格稼働になる気配です。??と感じた方もおられるでしょうが、24年卒の就活の動きは少し鈍い感が伺えます。
入学時からコロナの影響を受けた24年卒予定の学生は、オンラインでの授業で大学の先輩との繋がりが持てず、先輩から就活に関する情報を直接受け取る機会が少なかったようです。
また、学生生活だけでなく、アルバイトやボランティアといった社会活動にも参加できていなかった学生が多くおられます。大量のデジタル情報に触れることはできても、それが本質的にどういう意味を含んで切るかを肌感覚で知る機会が少なかったようです。
その結果、二極化が起きているように伺えます。初春には積極的に活動している学生たちは、自ら先輩を探し出したり、企業に直接連絡をしてさまざまなイベントに参加したりと、必要な情報は自ら取得する動きが伺えます。一方、多くの背年卒予定の学生は、一般的な就活サイクルを理解していないように見え、「いますべきこと」が分からないので動きが取れていないように伺えます。つまり、24年卒の就活は一部を除いて動きが鈍いと感じています。
2022年卒、2023年卒は夏が主戦場でした。夏季インターンシップで企業や学生と直接触れ合える機会を得ることで肌感覚を磨き、自分にどういう仕事が向いているのか、どんな企業が合っているか理解を深めていったのです。一方、今年は夏季インターンシップを始めとして、夏のイベントの受付が始まっても、応募が非常に少ない傾向が続きました。具体的には2022年卒、2023年卒に比較して同時期のアクティブ率が以前の6~7割程度だったようです。
さらに24年卒は、保守的で頭でっかちの傾向が伺えるのです。
情報そのものがたくさんあり、しかも前の世代のように先輩たちから噛み砕いて説明を受ける機会が少なったからか、膨大な情報を頭に詰め込んだ学生が多く見られます。自己分析、情報収集、自己PR文章の作り込みに時間をかけて準備し、完璧な状態になってから企業に接するべきだと思い込んでいる学生が多く目立つ傾向にあります。
フットワークよく経験を積み、トライアンドエラーで進むタイプが少ないのです。就活は行動力と積極性で結果に差が表れやすいものです。「うまくいかなければいけない」のような思い込みを捨て、自ら動いた後に現れた結果から学ぶ姿勢が大事です。
就活はそのノウハウを知ることも大切ですが、ノウハウだけではうまくいかないことを準備段階で理解しておく必要です。
就活準備の基本として、自己分析と仕事研究があります。特に自己分析はそのノウハウをたくさん知っていても、実際に自分自身と向き合って就活の軸を自分で見出していなければ、ノウハウは無用の長物となるのです。
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