25年卒 地元就職に関する調査

25年卒大学生Uターン・地元就職に関する調査(マイナビ)」結果が発表されました。今調査には25年卒予定の大学生、大学院生3,017名(文系男子573名、文系女子1,270名、理系男子596名、理系女子578名)を対象に行われました。

25年卒学生が地元就職(Uターン含む)を希望する割合は、62.3%(前年比0.3pt減)でした。23年卒以降3年連続で6割を超えていて、大手企業志向の傾向と比較すると、17年卒から24年卒まで班比例の関係にあるのがわかります。

地元就職を希望する理由では、次の項目が上位に挙がりました。

  • 両親や祖父母の近くで生活したいから 47.2%
  • 実家から通えて経済的に楽だから 37.5%
  • 地元(Uターン先)での生活になれているから 36.5%

コロナ禍前は大手企業志向の高まりがあって、地元就職志望者は減少傾向でした。それがコロナ禍以降、就職活動の厳しさや経済状況への不透明さも重なり、都市部で独り立ちすることの不安が増し、地元就職への関心が高まったように思われます。一方、25年卒は大企業志向の学生が増えてはいるものの、引き続き地元就職意向も6割を維持した結果でした。

近年就職先を選ぶ際、経済的な不安や未来のライフスタイルの変化を想定し、福利厚生などの制度面の充実を求めて大手企業志向が高まっていますが、同時に、慣れ親しんだ地元での生活や経済的に不安のない実家での生活など、安心感のある環境で社会人生活を始めたいと考える学生が一定数いることが伺えます。

地元就職を希望する学生に、その理由について自由回答で聞いたところ次のような声が寄せられていました。

  • 何かあった場合に誰も頼ることができないのは心細い
  • 実家から職場に通えば最初は仕事のことに集中できそう
  • 子育てを両親に手伝ってもらったり、両親の介護が必要になった際に手助けをしやすい
  • 実家から通って老後に向けてお金を貯めたい

社会人生活という新しい環境への不安から、頼れる存在が身近にいる地元や実家で暮らすことで、生活面や経済面、さらには精神面の負荷を減らしつつ、仕事に集中したいという思いが伺われました。さらに、将来のライフイベントを見据えた上で就職先を検討している学生の存在を確認できました。

地元以外の地方で働いてみたいと思うかを尋ねたところ「働いてみたい」と回答した学生は44.4%でした。その理由については次のような声が寄せられていました。

  • 趣味と仕事のバランスを取りたい 36.0%
  • 見聞を広げたり、新たな発見ができるから 29.3%
  • 住む場所には特にこだわりがないから 28.2%
  • 新たな人々との出会いが生まれるから 28.0%

また、地元以外の地方で働いてみたいと思ったきっかけを聞いたところ、次のようなコメントが寄せられていました。

  • インターンシップで訪れてその場所での生活や仕事に興味を持った
  • (その地域に大学があり)大学近くに住んで良さを知った
  • 旅行で訪れて住みたいと思った

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