若手社員発 就活注意事項

新卒入社3年未満の若手社員150名と上司150名を対象に行われた「新卒入社3年未満の若手社員の働き方に関する調査」結果が発表されました。

若手社員が入社前に不安だったことは、「仕事内容が自分に合うか」と「仕事について行けるか」が共に40.7%でトップでした。続く3位が「職場の人間関係がうまくいくか」38.0%でした。

さらに、入社前に不安だったことで、入社後も不安が払拭されていないことについては、「仕事内容が自分に合うか」が21.3%、「仕事について行けるか」18.0%、「職場の人間観関係がうまくいくか」17.3%となっていました。

入社前の不安と入社後も払拭されていない不安の差異が最も大きかった「仕事ついていけるか」22.7%でした。これは、自分の力と実際の職場で求められる能力・スキルの違いに気づきを得た表われではないかと思われます。続いて「職場の人間関係がうまくいくか」20.7%でした。人間関係の悩みが尽きないのは、社会性を築いて生きる人間の宿命的な課題とも思えます。

退職、転職については、「転職したいと考えている(既に転職活動をはじめている)」が18.0%、「会社を辞めたいと思っている(いつ退職するか明確に決めている)」が12.0%、「今すぐではないがやめる・転職することを検討している」が28.7%で、合わせると58.7%の若手社員が今の会社を退職・転職したいと考えていることが明らかになりました。

現在の会社を辞めたい・転職したいと思っている理由については、下記表の通りでした。理由を見ると、その多くに就活時の企業研究がしっかりできていたのだろうか、と思えます。もちろん、入ってみなければ実際のところ分からないこともあるので、断定的に決めつけはできませんが、就活を終える際に「自分が充分納得して就活を終えた」様子ではなかったのではないかと思われます。

「若手社員が働き方・上司の接し方でして欲しいこと/してもよいことの上位」と「上司の若手社員が感じているであろうと思うこと上位」を比べてみると現状把握についてのギャップが浮かび上がっているように思えました。

前述もしましたが、実際に入社して働いてみないと分からないことは少なくありません。それでも、就活時に企業研究をどれだけ丁寧に且つ深くおこなったかで、自分のファーストキャリアにおける充実度が大きく変わることを学生時代にちゃんと理解しておくことで、就活ですべきことが明らかになるのではないかと思います。

特に、志望企業を選択する前の企業研究と自己理解における「本当にやりたい仕事」を丁寧に且つ深く取り組んでおくことの大切さを理解いただけたら幸いです。

関連記事一覧

TOP
TOP