上場企業では今年の3月期決算から人的資本情報の開示が義務化されました。 企業の中長期的な成長に資する人材戦略の策定・実践が、より強く求められる時代へとなりました。
現役の学生の皆さんは、個人がありたい姿に向かって主体的に行動する「キャリアオーナーシップ」の時代に就活に取り組み、社会に出ることになるのです。
いざ、就活当事者となると、「企業選び」に悩む学生が少なくありません。一方で、選択基準は待遇最優先とする学生も見られます。それぞれに考えがあってのことですので、一概に良し悪しを語るものではありませんが、是非チェック項目として加えて欲しいのが、その企業の人材戦略です。
近年は、上場企業以外でも人的資本経営を重要視している企業が増えていますので、何らかの形でその方針を公開されていますので、企業研究の際には注視されるといいでしょう。特に、企業としての人材育成はどうあるべきなのか、働く人同士の関係性をより深めて活性化を促す、取り組みについて調べてみることがいいのではないでしょうか。
企業の魅力因子である「業界・個社・仕事・環境・人/社風」の5軸について、25年卒の就活中の学生が「企業を選択するうえで重要だと考える要素」を調査した結果を以下に紹介します。
文系学生において、理系が癖に比べ回答率が高い項目は、「⑲仕事と生活のバランスが優れている(37%、差分9%)」、「⑬飽きのこない奥深さのある仕事が得られる(20%、差分7%)」、「㉔会社の社風に好感が持てる(13%、差分5%)」でした。
同時期に実施した学生への定性調査では「社風や人はかなり大事」、「サポート体制がしっかりしている企業で働きたい」という声が挙がっていました。
7-9月期の文系学生は「働き方や社風」に関する情報を重視する傾向が伺えました。
一方、理系学生において文系学生に比べ回答率が高い項目は、「⑤世の中になくてはならないビジネスを行っている(36%、差分8%)」、「①性緒が見込めるビジネスを行っている(47%、差分6%)」、「②世の中に新たな価値を生み出している(40%、差分4%)」となっていました。
定性調査では「将来性があまりないと聞いた業界は選択肢から外している」という声が挙がっていたことからも、7-9月期の理系学生は「業界やビジネスの成長性、有益性」を重視する傾向が伺えました。
上図の調査と4-5月に実施した調査の、重視項目の回答率を比較した結果が下図です。
全体的に「業界」に関する項目重視が薄まり、「個社」「環境」「人/社風」に関する項目を重視する傾向が強まりました。就活序盤に業界への理解を深めた学生が、夏のインターンシップ参加などを経て、働き方や人/社風に関する情報収集を始めていたことが伺えます。
文系・理系という属性や主活時期によって学生の興味関心が変化している様子がみられました。これから、秋・冬のインターンシップや会社説明会など採用活動が本格化する時期となります。25年卒採用について多くの企業では積極採用をその方針に上げていますので、気になることがあれば、直接訊ねてみることも友好的な企業研究の手段とも思います。もちろん相手は大人ですし、対象は企業の経営に関わる者であることを十分理解して、適切な訊き方をすることが大切です。ビジネスマナー、コミュニケーション、問を立てる力など、さまざまな力量が問われるアクションですが、それだけにやってみる価値は大だと思います。もし、ピンときたら是非チャレンジしてみてください。
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