企業の対応で志望度が上がった/下がった

Thinkingsが「就職活動中に接点があった企業の採用選考時の対応に関する意識調査(22年卒の大学生・短大生・専門学校生356名対象)」の結果を発表した。

「就活中に企業の対応で志望度が上がった経験はありますか?」の問いに対して、74.4%が「ある」と回答した。就活生の74%が企業の対応で志望度が上がった経験があると答えているのは、中小企業にとっては朗報と感じます。その具体的な内容として挙がったのは以下のとおりなのですが、つまり、言行一致していると実感する体験ができたか否かがポイントのように感じた。

  • 対応が丁寧・親切だった 34.0%
    合否の連絡〇日〇時~〇時の間にしますという連絡があった上、しっかり守ってくれた/メールが丁寧
  • 連絡が早かった 20.8%
  • 合否の理由や面接のアドバイスなどの「フィードバック/アドバイスをくれた」 17.4%
  • 学生一人ひとりに興味を持つ真摯な姿勢が感じられた 9.1%

一方、志望度が下がった経験があると答えた学生は56.2%だった。具体的には以下のようなことが上がったらしいが、組織で働く一人として恥ずかしい限りである。勿論、なかには学生の思い違いのような出来事もあるかも知れないが、受け手である学生がどう感じたか、どう思ったかが、大事なことではないだろうか。

  • 学生に対する接し方(マナーや話し方など全般の印象)が悪かった 29.0%
    面接官がエントリーシートすら読んでいなかった/面接官が面接に遅れてきたのに謝罪も何もなかった
  • 高圧的・見下した態度を取られた 21.5%
  • 連絡が遅かった・なかった 20.0%
  • 連絡ミスや情報提供(スケジュール連絡・HPでの情報公開など)がずさんだった 18.5%

更に調査では、「企業に大事にして欲しいことは何か?」を聞いたところ以下の回答があったようだ。

  • 対等に扱ってほしい 19.7%
    企業に対応するように、学生への対応の真剣にして欲しい/企業が学生を選ぶのと同様に学生も企業を選ぶ権利があることを自覚して欲しい
  • 連絡を早くして欲しい・連絡しないことはやめて欲しい 16.9%
  • 学生一人ひとりに興味関心を持って欲しい 16.3%

就職活動で来社してきた学生をお客様扱いするのは少し違和感を感じるが、ひとりの人間として敬意と誠意をもって向き合うことは必要だと思う。さらに、その学生も多くは市場にいる未来客である可能性も小さくはないと思うのです。つまり、人に対して敬意や誠意を示すことが疎かで、そこに気づかないような組織ならば、企業研究を再度見直し、違う企業へ目を向けてみる方が、君の未来のためになる行動ではないかと思うのです。

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