みん就が26年卒業予定の大学生・大学院生を対象に調査した「インターン人気企業ランキング」が発表されました。予想通りニトリが6年連続トップを獲得していました。
一定基準を満たしたインターンシップで企業が得た学生情報を採用選考活動に使用できるようになりました。そのため、企業としては優秀な人材の早期獲得に向けて、インターンシップをより重視する傾向が高まっています。
また、26年卒業予定学生を対象に行った「インターンシップのプログラムで何を一番重視したいですか?」というアンケートでは、「採用に直結している」という回答が23.1%を占めました。4 年前(2022 年卒)の15.8%から7.3ptも上昇しており、インターンシップを選考の一環と考える学生が増えていることがわかります。
ニトリのインターンシップは毎年30,000人以上が参加しており、自身のキャリアデザインに活きる考え方を学べるコースのほか、自ら立案した企画を経営陣に直接プレゼンできるコースなど、合計5つのコースが用意されています。
インターン体験記の投稿では、インターンシップへの参加のしやすさや、各プログラムの品質の高さが学生から高評価を受けていました。
また、大学1・2年生を参加対象にしたコースでは、コースの選考を通過した学生に対し、最大3年間にわたって最終面接から選考に参加できる権利を付与する制度を導入しているなど、独自のフローを導入していることも学生から注目を集めていると推察されます。
ランキング全体の傾向を見ると、32位の本田技研工業(昨年90 位)をはじめ、日産自動車(昨年113 位、今年71 位)やマツダ(昨年92 位、今年55 位)など、自動車メーカーの大幅なランクアップが目立つ結果となりました。昨今の円安傾向が追い風となって業績を伸ばす企業も多い中、そうした報道を通じて認知度や企業イメージが向上し、インターンシップに興味を持つ学生が増えたと考えられます。
ランキングを見ると、NTT データグループ(昨年3 位、今年3位)、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)(昨年136 位、今年63 位)、SCSK(昨年167 位、今年94 位)など、IT企業のランクアップが目立つ結果となりました。DXの進展に伴う社会的関心の高まりが、こうした結果につながったのではないかと思われます。
インターン体験記の投稿では、自動車メーカー・IT企業ともに、文系学生からの投稿が増加していて、インターンシップを通じて、企業理解が深まったとの声が多く寄せられていました。
これから秋・冬期インターンシップの時期となりますが、26年卒の皆さんの参考になれば幸いです。