1960年代当時は、高価で大きく、複数人で共有するのが当たり前だったコンピュータ。そこに個人の活動を支援するパーソナルコンピューターという利用状況を想定し、それに相応しいコンピュータ環境がどうあるべきかを考えた人物として知られるアラン・ケイ(米国・計算機科学者)。
彼はアメリカでの教育についてのインタビューで、「私は幸か不幸か、3歳のときに流暢に読めるようになっていた。だから1年生のころにはたぶん150冊ぐらいの本を読んでいた。そして、私はすでに先生が嘘を言っていることを知っていた」と語っている。
パロアルト研究所の研究内容の将来予測を再三に渡って求めるゼロックス本社に対する回答としてアラン・ケイの言葉が有名になったが、実際は、経営陣と開発陣の軋轢や見解の相違を端的に表しているものだったという。
2024年卒業予定の学生の皆さんにとっては、そろそろ就活スタートの準備を整えている頃ではないでしょうか。そんな自身の将来と真摯に向き合う皆さんに、ぜひ知って欲しい名言です。
その言葉とは、
未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ。
「未来はどうなるか」の問いではなく、「未来をどうしたいか」という問いが重要だ。
アラン・ケイ
学者らしいセンスがあり、相手に気づきを促す表現に思えます。