「キャンパスキャリア」の24年卒を対象に就活調査の結果(n=609名・調査期間6月16日~26日)がワークス・ジャパンから発表されました。
内々定の取得状況については、6月半ばの時点で約90%の学生が内々定を得て、就活を終えているとの回答でした。背景としては選考の早期化が考えられます。本選考の参加時期について「12月~1月に参加」したと回答した学生が「3月に参加」した学生を上回る結果であったことが明らかになりました。近年、企業側での選考の早期化が挙げられていますが、状況の裏づけとなります。ただし今後も本選考の早期化が進むのかと考えると、そうでもないと思われます。その一つが3省後うえで新しくなったインターンシップルールの運用により、一定の条件をクリアする必要はありますが、選考に活用できることが可能となったことを考えますと、これからの就活では5日以上の期間で実施されるインターンシップが企業側にとっても学生にとっても重要なファクターとなるのではないかと思われます。
同調査でのインターンシップについては、2~3daysが若干多いものの1dayプログラムが依然として人気がある状況でした。また、4~5days以上の長期インターンへの参加も増加傾向にあることがわかりました。
これは、新ルールに基づき実施されるプログラムであれば採用につながることが学生にも認知されている状況があるように思われます。
さらに文系学生では、グループワークや座談会などの会話形式のプログラムが、理系学生では、専攻分野を活かせる実務体験形式のプログラムが人気となっていました。
「入社予定先のインターンシップに参加した」と回答した学生は約半数に留まり、インターンシップ参加後も志望先企業を探している学生が多いことが明らかになりました。
入社予定先決定については、22年内最初の接点を持っていたケースがほとんどでした。特に理系学生では約60%が夏以前と回答していました。多くの学生が早期から企業とコンタクトをとっていることがわかりました。内々定取得の時期については、文系学生は4月以降が約60%、理系学生は3月以前が約60%でした。
入社予定先を決める際の判断としては、社風と仕事を選択軸としていることがわかりました。また、企業規模や給与、社会貢献度といった要素も加えて総合的に判断している傾向が伺えました。