23年卒ブンナビ学生アンケート調査6月版が発表されました。内容を見ると、内々定保有は80%以上で、就職活動終了した学生も5割超えの結果でした。
「これまでもらった内々定の数を教えてください」の質問に対して、1社以上と答えた学生が80.6%でした。

「現在の就職活動状況を推していください」の質問に対して、活動終了したが54.7%と過半数以上の学生が就活を終えたと答えました。

内々定を得た企業への入社意思についての質問に対しては、「入社したい」と回答した学生は82.3%でした。
内定を持っている学生に「現在の受託(予定)企業についての不安を聞くと、最も多かった回答は「自分の能力が通用するのか」37.4%で、次が「人間関係」36.2%でした。

トップの「自分の能力」については、謙虚さの表れと受け止めたい。職業人としての能力開発は入社後に徹底するとして、卒業までは学生としてやるべきことをちゃんと済ませ、学生だからこそ挑戦できる体験を積んでみることをお勧めしたい。2位となった「人間関係」については、個人の人間関係構築力も課題ではあるが、就職先の不安として回答を考えると、組織文化や社風と捉えられるのではないかと思える。俗っぽい言い方だが、「人間関係が悪い組織にいい会社はない」と断言できるので、参考になれば幸いです。
今回の調査対象の母数はさほど多くの人数ではないですが、23年卒学生の就職活動もそろそろ終盤に差し掛かる様子が伺えます。
もしもあなたが内々定を一つも得ていないとしたら、焦りや不安が募っているのかも知れません。または、混乱や葛藤の日々を過ごしているのかも知れませんね。
就職活動は企業とのご縁ですので、一方の思いが強いだけではうまくいかないこともあります。ただ、23年卒採用における求人倍率だけでお伝えすると就職先はあるはずですので、ブレずに、就活を前に進めて参りましょう。
日米で活躍された野球のイチローさんは、「壁というのは、できる人にしかやってこない。越えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている。」と言っています。
決して楽ではない就活。それも人生初めての体験です。壁があって当然です。でも、あなたが乗り越えられるからこそ、その姿を現しているのです。壁の向こうにある風景を楽しみに前に進んで参りましょう。