6月に入り、インターンシップに参加するための選考が行われる時期となりました。この選考は本選考と同じように、ESの提出や筆記試験、GD、面接といった就活活動とほぼ同様な形で選考が実施されます。希望者の多くが大学3年生ですが、まだそういった選考試験への対策を充分に取り組んで切る学生は少数派になることから、特にGDに苦手意識を持つ学生がおられるようです。今回はGDについて留意事項やポイントに触れたいと思います。
最初に覚えておきたいことは「チームで成果をあげることを導くことに貢献する」ことを心掛けることです。時々、周りの学生のことに配慮せず、独断で進行する学生がおられます。ここで注意したいのは、GDを観察している選考官の心象です。一般的に上述した学生には、「自分のことしか考えていない」「独りよがりでスタンドプレーが強い」といった心象を持つことが多いのです。そのような心象の学生に対しての評価は決して高くないということです。特にGDでは、知識やスキルを見せつけるようにアピールしても上手く進まないことが殆どです。そうではなく、与えられた条件・環境のなかで、チームで成果をあげるために、どんな貢献をしたか、ということを選考官は注視していることを理解しておくといいでしょう。
一緒のチームとなったメンバーは、ライバルではなくともに成果をあげる仲間である、と認識することが大切です。
次にチームに貢献するための態度や言動についてですが、一緒に議論する相手は、あなたと同じ就活生です。緊張をしてくかもしれませんし、不安で一杯になっているかも知れません。そういう中で、表情や態度に少し圧を感じる人に話をしようとする人はあまりいないでしょう。また、選考官に対してもいい心象を残すことは難しいでしょう。そこで次のようなことに注意をしてみることを提案します。
表情は、笑顔を意識すること。無表情にならないように注意しましょう。
目線は、話す相手にデコルテを向け視線を合わせて話すことを意識すること。手元にある資料やメモに目線を向けて議論しないように気をつけましょう。
メンバーの意見に対してちゃんと反応をすること。頷くだけでも無反応で過ごすよりもずっといいです。人間は自分の話を聞いてくれる人に信頼を寄せ、その人の話に耳を傾けるものです。
立ち居振る舞いとしては、大切な人と食事をとるマナーと一緒です。肘をつく、腕や足を組む、といった姿はいただけません。
また、ディスカッションですから発言をしないことには評価対象にすらならない、ということです。その一方で、発言量が多すぎても、話が長くても、内容に根拠がないこともチームの成果に貢献している評価とはなりません。発言する際は、テーマに対する意見だけではなく、議論の進め方や考え方などもするように心がけるといいでしょう。
大学3年生にとってGDは経験が乏しいでしょうから、心配や不安が募ることでしょう。できる限り2~3回でも事前に模擬ディスカッションをしておくことがいいかと思います。もしそういう機会がキャリアセンターなどにないようでしたら、周りの友人を誘って5~6人を目安に自主的にやってみてもいいかと思います。