25年卒 就活準備実態調査8月

マイナビが発表した「25年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)(n=大学生/大学院生2,288名)」の結果からインターンシップに係る内容をご紹介します。

インターンシップ等に参加した割合は、8月単月では前年比2.7pt増の75.6%で、8月までの累計参加割合は前年比2.9pt増の82.4%という結果でした。

3年次前期でのインターンシップ・仕事体験の参加率を見る限りでは就活の定番化になったといえると思います。なかにはどうしてもこの時期の参加が厳しい環境にある学生がおられるでしょうから、そういう学生以外のほとんどがこの時期に参加しているのではないかと思われます。

改正されたルールであるインターンシップ参加時の情報を広報活動開始後に採用選考に利用しることについて、企業からどのように知らされたか聞いたところ、「インターンシップの応募情報の中に記載されていた」が最も多く19.8%でした。一方で、「採用選考に利用されると伝えられなかった」16.0%、「事前に知らされることはなかった(参加後に知った)」8.2%など、事前に告知がないケースがあることも明らかになりました。

知らされたときの心境を尋ねると、次のような回答がありました。

  • 企業研究や業務内容の理解を事前にかなり深めて臨むことが大切になると感じた
  • 社会人になるための自覚を養うために気を引き締めて取り組まなければならない
  • インターンシップを通して率直に学んだり挑戦したりしたいのに

意気込みが感じらせ声があった一方で、インターンシップ参加の目的が「選考」になってしまうことへの懸念を示す声もありました。

「仕事内容や他の条件と比較して、『初任給』の額が応募するか否かに影響するか」の質問に対しては83.9%が「非常に影響する」「やや影響する」と回答していました。

就職する際、最低限ほしいと思う初任給の額については、前年同様「20~21万円未満」24.4%(前年比3.6pt減)が最多でした。一方で、22万円以上を希望する割合は49.2%と前年に比べ8.0pt増加していました。全体的に希望金額が上がっていることが明らかになりました。

ただ、今春大きな話題になりましたが、さまざまな背景がある中で初任給や賃金の引き上げを実施した企業が増加したこと、その流れのなかでもどうしても実施が難しい中小企業の状況などが報道されましたが、そういう情報や現実社会の状況の理解が学生にはどの程度あるのかが気になりました。

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