27卒就活シリーズ |第3回
「面接って何を聞かれるの?」「緊張して頭が真っ白になったらどうしよう…」
初めての面接を前に、そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
特に27卒の皆さんは、これから夏インターンや早期選考の面接が増えてくる時期。
早めに面接の“型”と“心構え”を身につけておくことで、緊張を味方に変え、自信を持って臨めるようになります。
この記事では、「準備がすべて」をテーマに、面接で緊張しないための3つの準備ステップと、見落としがちなチェックポイント5つ+具体的対策、さらによくある失敗と改善方法まで、ていねいに解説します。
なぜ面接は緊張するのか?
面接で緊張してしまうのは、「何が起きるか分からない」「どう思われるか不安」という“未知”に対する心理反応です。
でも逆にいえば、“知っていれば落ち着ける”ということでもあります。
緊張をゼロにするのは不可能でも、準備によって“必要以上の緊張”は防げます。
面接で緊張しないための準備ステップ3つ
ステップ1:想定質問と答えを「書いて、話して、直す」
企業によって質問内容は異なりますが、どの面接でも必ず聞かれる“定番質問”があります。
📌 よくある質問例
• 自己紹介をしてください
• 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
• あなたの強みと弱みは?
• 志望動機・企業選びの軸
• チームでの経験やトラブル対応
これらについては、事前に「自分なりの答え」を書き出し、声に出して練習することが何より大切です。
🗣 ポイント:“読む”のではなく“話す”練習をすること。
話すことで、「あれ?うまく言えないな」と感じた部分が“修正すべき場所”になります。
ステップ2:過去の経験を“ストーリー”にする
採用担当者が聞きたいのは、「あなたがどんな人なのか」ということ。
単なる実績よりも、あなたの考え方や行動の過程が伝わる“ストーリー形式”で話すと、説得力が増します。
✏️ 構成のコツ:STAR法+Learning
• S(Situation)状況
• T(Task)課題
• A(Action)行動
• R(Result)結果
• Learning(学び・気づき)
→ この構成に沿ってエピソードを語れば、自然にまとまりのある話になります。
ステップ3:模擬面接 or 録画で実践的に練習する
どんなに頭の中で準備していても、実際に人と向き合って話すと、思うように言葉が出ないことがあります。
だからこそ、“人に話す経験”を事前に積んでおくことが圧倒的な安心感につながります。
💡 実践法:
• 大学のキャリアセンターで模擬面接を受ける
• 友人や家族と「質問→回答」形式で練習する
• スマホで自分を撮影し、声のトーンや表情を確認する
🧠 ポイント:自分の表情・姿勢・話し方を“客観視”することが、緊張対策に非常に効果的です。
面接前に確認したい5つの“見落としがちな準備”+具体対策
1. 企業研究は十分か?
📌対策: 企業の「理念」「サービス」「強み」だけでなく、最近のニュースやIR情報、SNSの投稿までチェックしましょう。
特に企業のnoteや採用ブログ、YouTubeチャンネルなどからは、社風や価値観がリアルに伝わってきます。
→ 「なぜこの会社か?」という問いに、自分の言葉で答えられるようにしましょう。
2. 志望動機が“その会社ならでは”になっているか?
📌対策: 志望動機を作成したら、他の企業にも当てはまる内容になっていないかチェックしましょう。
→ 「どの点に共感したのか?」「どのプロジェクト・制度に惹かれたのか?」を明確に具体化し、“接点”が伝わるようにしましょう。
3. 当日の服装・移動時間・持ち物を前日に確認しているか?
📌対策: 前日の夜までに以下をチェックリストで見える化しておきましょう。
• スーツ・シャツにシワはないか
• 会場までのアクセス確認
• スマホの充電、地図アプリの動作確認
• 履歴書・ESのコピー持参
• 予備マスク、ハンカチなどの細かな気配りアイテム
→ 直前の焦り=緊張を強める最大要因。事前確認で「落ち着いて向かう」準備を。
4. 表情・姿勢・アイコンタクトを意識して練習しているか?
📌対策: スマホで自分を撮影してみると、視線や姿勢、話し方に改善点が見えてきます。
→ 毎日1分間でも鏡に向かって笑顔と挨拶の練習をするだけでも、面接時の第一印象は格段に良くなります。
5. 最後に「質問ありますか?」への答えも準備済みか?
📌対策: 「逆質問」はあなたの“関心と姿勢”をアピールできるチャンスです。あらかじめ2~3個は準備しておきましょう。
✅ 良い質問例:
• 「御社で活躍されている若手社員に共通する特徴はありますか?」
• 「1年目に期待される具体的な役割を教えていただけますか?」
• 「実際に働いてみて感じた御社の魅力を、率直に教えていただけますか?」
→ 単なる確認ではなく、「会話のキャッチボール」ができる質問を。
よくある失敗例と改善アドバイス
❌ NG例:「丸暗記した答えを棒読みしてしまう」
✅ 対策:“言葉”ではなく“話したい内容”を覚える
→ 台本のように覚えるより、「こういう話をしたい」というポイントを押さえておく方が自然に話せます。
❌ NG例:「笑顔がひきつってしまう」
✅ 対策:鏡の前で笑顔トレーニング
→ 毎日「おはようございます」と笑顔であいさつするだけでも表情筋がほぐれ、自然な笑顔が身につきます。
❌ NG例:「志望動機が浅く、調べてないことがバレる」
✅ 対策:企業理解+自分の経験との接点を言語化
→ 企業独自の取り組みや理念と、自分の過去の経験・価値観を結びつけて語る練習をしましょう。
まとめ:面接の不安は「準備」でしか乗り越えられない
緊張しない人はいません。でも、準備してきた人は「緊張しても言いたいことが言える」のです。
• 質問への答えは“自分の言葉”で話せるように練習する
• 自己分析を通じて、自分の言葉に説得力を持たせる
• 模擬面接や録画で、実践的な経験を積んでおく
その積み重ねが、面接という“短時間の対話”の中で、あなたの魅力を最大限に伝えてくれます。
あなたの中にある価値は、あなたが一番よく知っている。
その魅力を面接の場で“伝えられる準備”を、今ここから始めていきましょう。